パラレルワークの強みを生かし、
コンサルティングを通じて
事業マネジメントを推し進めます。
荒井竜哉です。
昨日の日経平均の終値は2万8459円、
前日比27円高と小幅の反発となりました
米国の中央銀行にあたるFRBによる
金融政策を決める会議を控えていて
様子見が続いた1日でした。
米国は金融緩和は縮小する方向で
進んでいますが、
先週、大幅な物価上昇が確認されたことで
これからどれくらいの期間で
どの程度縮小していくかに
注目が集まっています。
また物価上昇でお金の需要が増え、
金利も上昇するのが一般的です。
金利上昇は
ハイテク株のより高い成長が期待されることになり、
株価が割高と判断される傾向にあります。
米国ハイテク株の下落が
日本のハイテク株の下落につながり、
日経平均の下落につながったようです。
緊急事態宣言が明けて
2ヶ月半ほど経ちましたが
当初、回復傾向にあった飲食店は
ここにきて再び
売上が落ち込んでいるようです。
新型コロナの変異株「オミクロン型」が命名された
11月最終週は、コロナ前と比べて
来店客数が26%減。
時間が遅くなればなるほど、
人が増えれば増えるほど、
減少幅が大きくなる傾向が
民間企業の統計から見て取れます。
出所:日経新聞
ちょうど今の飲食店の状況について
飲食チェーンの役員の方と
個人経営者の方から
同じ状況だというお話しを
聞いたところでした。
企業が従業員の会食を控えるよう
指示しているところも多いですし、
まだ在宅を続ける企業も多くあります。
ビジネスパーソンの多い都市部や
駅前の繁華街にあるようなお店ほど、
この影響は大きいようです。
居酒屋大手のワタミも
駅前に出店し、
ビジネスパーソンの利用が多かったことが影響して
苦しい状況が続いています。
助成金、協力金を得て、
黒字化している大手外食もありますが、
ワタミは直近半期で
13億円以上の助成金収入がありながらも
16億円もの経常赤字となっています。
ワタミはコロナ禍で
居酒屋の多くを焼き肉店に業態転換したことで
話題になっていました。
それでも居酒屋業態の店舗が
全体の半分以上を占めていることや
駅前立地で顧客が集まりづらいことが
業績にも現れているようです。
そんなワタミが寿司屋を始めました。
画像:すしの和
焼肉と寿司は
コロナ禍でも影響が少なかった業態で
居酒屋業態からの転換を図るワタミにとって
自然な選択のようにも思いました。
ただ、その内容を見てみると、
寿司は96円~と安価に提供し、
なぜか焼き鳥も96円~販売されていて
ウリの一つになっています。
画像:同上
一方、ドリンクメニューを見ると
こちらはお酒中心です。
お茶割りやレモンサワー、日本酒などが
豊富にある上、
価格は500円前後と
料理に比べると結構割高です。
座席については
ファミレスのような4名程度の席もあるのですが
店のつくりは居酒屋そのもの。
画像:同上
安価な食事メニューで来店を促し、
ゆっくりと過ごして
アルコールで利益を確保したい
そんな意図が伝わってくるのですが
提供するものが寿司であっても
このような居酒屋路線では
今の情勢に逆行してしまっている
と思います。
コロナ禍でも
影響が少ないから焼肉、
影響が少ないから寿司、
これでは
モノ売りと変わらないんじゃないかと
思います。
食べるモノではなく、
今のお客さんが外食するときに
どういった時間を過ごしたいのか
何を求めているのか
これらを起点にしたお店づくりが
大切だと思います。