パラレルワークの強みを生かし、
コンサルティングを通じて
事業マネジメントを推し進めます。
荒井竜哉です。
昨日の日経平均の終値は2万8646円、
前日比284円高と3日連続して
上昇しました
米ゲームアウト社をめぐる
投機的な取引も落ち着き
米国の追加経済対策が
前進しているとの報道もあり、
米ダウ平均、ナスダックともに上昇しました。
国内でも四半期決算の発表が続いていて
上方修正があった自動車関連株が上昇し、
日経平均の続伸につながりました。
トイレの排泄物を通じて
新型コロナに感染する可能性が指摘されていて、
ウォシュレットなどの日本のシャワートイレが
注目されています。
TOTOの第3四半期決算では
海外でも売上が好調な地域もあり、
米州の販売台数は90%伸び、
営業利益は倍増しています。
TOTOは新しい取り組みも始めています。
トイレの便座にセンサーを内蔵し、
用を足したときに得られるデータを収集・分析して
利用者の健康管理に役立つ情報を提供する
「ウェルネス(健康)トイレ」を開発中です。
体重計・体組成計やと同じ仕組みで
心拍数や体脂肪率などの
基礎的な健康データを集めます。
さらに排泄物の形状や臭気などのデータも集め、
生活習慣の見直しや病気の兆候の把握に役立つ
情報提供を行うそうです。
出所:日経新聞
トイレはただ用を足す場所ではなく
快適かつ衛生的な場所になり、
さらには健康に役立つ場所に
変わっていこうとしています。
TOTOの「ウェルネストイレ」は
2つの点で興味深いと感じました。
1つはデータを情報に変えている点です。
ただ心拍数や体脂肪率などの
数字(データ)を集めて「高い」とか「低い」とか
数字が健康上望ましくないことがわかったとしても
その要因や解決方法がわからなければ
具体的な行動にはつながりにくいです。
「ウェルネストイレ」では
排泄物のデータと組み合わせたり、
あらかじめ登録した利用者の生活習慣などと
照らし合わせることで
「ダイエットのバランスが悪い」とか
「健康に望ましい食事メニュー」
などの情報が提供されるそうです。
利用者のニーズに合わせた
「情報」になることで
はじめて健康に役立てることができます。
もう1つは、ただトイレを販売し、
そのメンテナンスをするだけではなく
アプリを通じて利用者と
継続的に接点を持つという
ビジネスモデルです。
TOTOは継続的に接点を持つことで
サービスと価値の提供機会を
持ち続けることを目指しています。
データを収集し、情報に変え、
顧客と継続的に接点を持ち
価値提供し続ける。
コマツが建機の稼働データを収集して
メンテナンスに活用したり
テスラが車両データを元に
車両診断や車載ソフトウェアをアップデートし
快適なドライブを提供しているのと
目指す方向は同じです。
データは集めるだけでなく、
やはり情報として活用されて
はじめて価値が生まれると思います。