パラレルワークの強みを生かし、
コンサルティングで

事業マネジメントを推し進めます。
荒井竜哉です。

昨日の日経平均の終値は2万3873円で、

554円の大幅続伸となりました。

 

新型肺炎の治療薬の報道や

中国が米国との第一段階の合意に基づく

輸入製品の関税引き下げ、

トヨタの決算上方修正など、

好感材料が続いたことが要因のようです。

 

 

一昨日、大阪府中小企業診断協会の

最先端ビジネス研究会で

5G・ポスト5G革命について

元三洋電機専務の久保様の

講演をお聞きしました。

 

理解の深まる講演でした。

 

いよいよこの春から商用化が始まる5G、

せっかくの機会なので

これまで学んだことを

整理しておこうと思います。

 

 

 

移動通信システムの変遷

 

写真とテレビでしか見たことがありませんが、

昔は肩から下げて電話していたそうです。

 

出典:KDDI「【おもいでタイムライン】第9回:1988〜1985年、 “予感”の時代」

https://time-space.kddi.com/digicul-column/bunka/20160614/

 

 

第1世代から第4世代までの変遷は

総務省の資料がわかりやすいです。

 

出典:総務省「移動通信分野の最近の動向」

https://www.soumu.go.jp/main_content/000397027.pdf

 

○アナログからデジタルへ

○音声通信だけでなくデータ通信も

○音楽やゲームなどマルチメディアに対応

○高速・大容量+スマホ普及による

 データ通信の拡大

 

大きくまとめるとこのような流れでしょうか。

 

 

 

これまでの通信と5Gの違い

 

5Gの特徴としてよく言われるのが

次の3つです。

 

1.超⾼速

 

2.超低遅延

 

3.多数同時接続

 

 

具体的な数字を比較した表がありました。

 

出典:5Gとは?4Gとの違いやメリットデメリット、セキュリティ対策まで徹底解説

https://cybersecurity-jp.com/security-measures/33694

 

 

単語と数字だけでは、この技術が

どう革新を生むのかよくわかりません。

 

3つを組み合わせると、

1.大容量データ、例えば画像や映像など、

2.遅延することなく、

3.同時に多数、伝送することができる。

 

データを収集するIoT分野や

データを使って分析するAI分野、

クラウドサービスによるデータ提供などの

活用が想像されます。

 

あと、見聞きした範囲では

高精度画像になることで

遠隔で高度な地域医療を提供したり、

低遅延を生かし、リアルタイムで

ロボットを遠隔操作するなど

特性を生かした事例の研究が

進んでいます。

 

 

また、この技術を支える前提として、

周波数の違いも大きな特徴といえそうです。

 

5Gになり周波数が高くなることで

伝送量が大きくなる一方、

指向性が強くなり、

伝送距離も短くなります。

 

この違いから基地局の増設が必要で、

通信キャリアは基地局の増設を

進めています。

 

 

 

出典:無線LANビジネス推進連絡会「周波数と伝送容量 驚きの技術進化のスピード」

https://www.wlan-business.org/archives/11272

 

 

一方で、設備投資には時間もかかります。

サービスの普及、拡大を進めるため

4G電波を5Gに転用する方針です。

 

日経新聞:4Gの携帯電波、5G転用可能に

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO54866320W0A120C2NN1000/

 

 

 

5G商用サービスの可能性

 

「5Gに過度な期待をするな」

という論調が多い気がします。

 

ただ、今は5Gを活用して

どんなことができるのか、

いっぱいアイデアを出して

新しいビジネスの発想を生む

重要な期間だと思います。

 

個人的には、5Gの特性を生かしやすい

ローカル5G」の活用を、

もっと具体的に、強力に推し進めても

いいのではないかと思います。

 

そのためには大手通信キャリアだけでなく

地域通信キャリアや地域金融機関が

地域産業と連携して

地域活性化を進める取り組みがあっても

いいのではないでしょうか。

 

 

具体的な5Gの活用例は、

NTTドコモが実証実験の事例を

公開しています。

 

http://docomo-rd-openhouse.jp/2018/exhibitioninfo/

http://docomo-rd-openhouse.jp/2020/exhibition/

 

 

ここには載っていませんが、

昨年、NTTドコモのセミナーで

「一流料理店で、和牛ステーキを

 『遠隔で』目の前で焼いてもらう体験」

というご褒美ディナーなるソリューションを

見ました。

 

 

出典:5Gのリアルと未来

https://www.soumu.go.jp/main_content/000633133.pdf

 

 

見た目と音を楽しみ、

味わうことはできないという、

ストレスの溜まるものでした。

 

これもいつかどこかで

何かの役に立つ、かもしれません。