出典:富士通
https://www.fujitsu.com/jp/dx/index.html
パラレルワークの強みを生かし、
コンサルティングで
事業マネジメントを推し進めます。
荒井竜哉です。
昨日の日経平均終値は2万3205円、
約1%上がりました。
WHOから新型肺炎の
「緊急事態宣言」が出ましたが、
中国への渡航や貿易を
制限しなかったことが
安心感につながったようです。
ただ、日本政府が湖北省滞在の外国人を
入国禁止にすることを表明したり、
新型肺炎の指定感染症とする施行日を
本日2月1日に前倒しするなど、
警戒がますます強まっています。
米国も中国への渡航警戒レベルを
最も高い
「渡航すべきではない」
としました。
今週を振り返ると、
新型肺炎による下落と
その揺り戻しの1週間でした。
日経平均(週次)
出典:google
1月も終わったので、
この1ヶ月を振り返ってみます。
日経平均(月次)
出典:google
前半は
○米国とイランの対立緊張と衝突回避
○米中貿易摩擦に「第一段階の合意」
で上昇傾向にありましたが
後半は先の振り返りのとおりです。
昨日、RPAとDXの講演に関する
所感を整理しましたが、
本日は講演の具体的な内容と
気づき(所感)とのリンクについて
整理しておこうと思います。
昨日の所感
①顧客企業の業務改善や
余力確保を進めることは大事だが
それだけでは対症的になる
②RPAなどのデジタル技術導入には
デジタルトランスフォーメーション(DX)
を念頭に置くことで視野が広がる
③DX推進にはITベンダーだけでなく
経営コンサルタント(診断士)の力が
必要ではないか
DXについて
経産省 商務情報政策局の方が
米国と比較しながら
日本の経営やIT環境の特徴を
ご説明されていました。
そのなかで、
日本のDXが進まない理由について
次のようなお話しをされていました。
○レガシー(過去の遺産)システムの
利用が長期化、複雑化し
刷新することが難しくなっている
○労働人口減少、IT人材不足
○ITベンダーへの依存が大きい
(事業者の主体性が乏しい)
○リスク回避志向が高く、
現状維持を選択しがち
○レガシーを刷新できず、
維持運用コストへの投資が多い
(ラン・ザ・ビジネス)
○結果、攻めのIT投資に踏み切れない
現状の環境や仕組みでは
今後の事業運営が難しい局面で
どのように変革、革新していくか。
主役はDXではなく事業。
この当たり前の視点が
DXという言葉で見えなくなっていたと
感じました。
説明に使用されていた資料の一部が
公開されていましたので、
貼っておきます。
参考:経済産業省「DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開~」
https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/digital_transformation/20180907_report.html
トランスフォーメーションの3つのレイヤー
日本RPA協会専務理事、
ジェンパクト(株)の田中氏が
RPA活用からDXまで事例を交え
3つのレイヤーのお話しをされていました。
①インテリジェント・オペレーション
業務をコア/ノンコアに切り分け、
ノンコアを中心にRPAによる自動化や
BPO等外部リソースの活用を進める。
②データドリブン・オペレーション
事業活動をバリューチェーンで捉え、
そこで扱うデータを地道に整理する。
データ基盤を整え、事業に活用する。
事例企業の効果例
○需要予測精度を32%向上
○在庫を50%減
○需給に応じて動的に価格設定
つまり「コアのノンコア化」を進める。
③DX
ビジネスモデル、サービス自体を変え、
ビジネスに貢献する仕組みに変革する。
現場の業務レベルの改善、
データを活用した意思決定への活用、
さらにはビジネスモデルそのものを変える。
視座を高めることで
見える世界が変わると感じました。
改めて整理してみると、中小企業診断士こそ
ただの自動化やリプレースではない
「トランスフォーメーション」
が推進できるのではないかと思います。