【選んだ理由】
タイトルが気になって。自分の業界との絡みで非常に気になった。


【内容】
 NRIで取り組んだノンペーパー推進活動の紹介。ノンペーパー活動とは、紙を減らす(ペーパーレス、レスペーパー)とは異なり、「使い勝手のよい紙というメディアやオフィス空間に依存せず、価値ある情報を生産し、共有、蓄積するには、職場の人間関係を含めた会社の知的触発環境をどのように構築するのか」という活動。すなわち紙を減らすことのみならず、ワークスタイルそのものを変革し、業務効率のみならず知的生産性を向上させる活動。このノンペーパー活動をNRIが如何に進めていったかを記述している。


【感想】
 ワークスタイルを変えずに紙を減らす(ペーパーレス・レスペーパー)ではなく、紙に頼らないことでワークスタイルを変え、生産性を上げるという手法は新鮮に感じた。単に紙を減らすことだけでは、コスト削減が全面に出てしまいどうしても後ろ向きな発想になってしまうのだが、ワークスタイルを変え、生産性を上げるとなると変革が全面に押し出される。このような思い切った方法をとらないと、生産性を劇的に上げることは難しいのではないだろうか。本に書かれている通り、生産性が上がるということは、社員に考える時間が増えるいうこと。また、情報共有が進めばそこから新たな価値が生まれるかもしれない。これまでとは異なる時代になりつつある現在、このようなことは非常に重要だと思う。特に多様な価値観や専門性を有する人材をまとめ上げて新たな価値を創造することは日本企業にとっては益々重要になっていくのではないか。本書ではノンペーパー推進の方法がメインであり、ノンペーパー化によって知的生産性がどのように変わったのかは触れられていない。このあたりをしっかり記載してくれれば、説得力を増したと思う。

 私が考える会社のミッションは、情報伝達を円滑にし、組織での生産性を上げること。新たな価値創造のお手伝いをすることだと考えている。これらの実現のためにも、まずは自社が率先して本書に書かれているようなワークスタイルの変革を実践し、進めていくべきではないだろうか。もちろん、紙の優位性を活かしたまま、IT機器との組み合わせを通じて。ノンペーパー化のために4つの施策が示されているが、自部署では情報共有しかできてないなあ。会議の数を見直すこと、目的の共有化などはやるべきでは…。


* * *

 あんまり読みやすい文章ではなかったなー。なんでだろう。


★★★☆☆

野村総合研究所はこうして紙を無くした! (アスキー新書)/野村総合研究所ノンペーパー推進委員会

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