【選んだ理由】
「戦略」というものに興味があり、その入門書としてよさそうだったから。
【内容】
競争戦略の理論、そしてストーリーとしての競争戦略の解説、および優れた戦略ストーリーの紹介がなされている。 著者によると、「ストーリーとしての競争戦略」とは、個別の要素について、意思決定しアクションをとるだけでなく、そうした要素の間にどのような因果関係や相互作用があるのかを重視する戦略である。すなわち戦略中にちりばめられた個々の要素がどのように影響し、どのような結果を生み出すかを説明することである。優れた戦略ストーリーは、部分で見ると一見不合理であるが、全体で見ると筋が通っている戦略である。その不合理に見える部分が実はミソであり、環境という外部要因に左右されない強力な武器となる。競合は不合理な部分に目が行くため、模倣されにくい。
【感想】
私のような戦略論初心者であってもスイスイ読み進むことができる。また、「考える技術、書く技術」を読んだ後のせいか文章も読みやすい。いわゆる戦略本としては初めてであったが、入門書として適切だったと思う。戦略がどうあるべきで、どうあるべきではないかについて細かく解説されており、初心者にもわかりやすい(著者によって戦略のあるべき姿は違うと思うが)。また、戦略策定時の「骨法」解説も丁寧でよい。戦略論は、企業以外の公共部門や学術部門、どう生きるかといった人生論に至るところにまで応用可能であると思う。その意味で会社員以外も読むべき本。
戦略家に必要な能力としては、未来を見通す力および個々の企業での成功例を多く知っていることだと思っていたが、両者ともどもストーリーとしての戦略策定にはほとんど意味がないようだ。未来を見通すことは不可能だし(未来がどうなるか考えることは重要だと思う)、環境の変化はどの企業にも等しく降り注ぐため、誰も気付いていない環境変化にいち早く気づいて誰よりも早く実行することは困難であり、外的環境が魅力的であるほど競争が激しくなる。また、個々の企業の事例はあくまでベストプラクティスであり、その部分だけを応用しても効果は限られるとのこと。
戦略家となるために必要なこととしては、戦略づくりが面白いと思えることらしい。また、必要な習慣としては、人間の本質を追いかけること、常にwhyで突き詰めて考えること、個々の事例の背後に潜む論理を抽象化してストックし、必要な時に具体化することとのことである。このあたりは実践していく。
近読んだ本の中でも特に面白い。500ページとボリュームがあるが、すぐに読み終えてしまった。これを機に、いろいろな戦略本を読んでいこう。次は異業種競争戦略かな。
ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件 (Hitotsubashi Business .../楠木 建

¥2,940
Amazon.co.jp
「戦略」というものに興味があり、その入門書としてよさそうだったから。
【内容】
競争戦略の理論、そしてストーリーとしての競争戦略の解説、および優れた戦略ストーリーの紹介がなされている。 著者によると、「ストーリーとしての競争戦略」とは、個別の要素について、意思決定しアクションをとるだけでなく、そうした要素の間にどのような因果関係や相互作用があるのかを重視する戦略である。すなわち戦略中にちりばめられた個々の要素がどのように影響し、どのような結果を生み出すかを説明することである。優れた戦略ストーリーは、部分で見ると一見不合理であるが、全体で見ると筋が通っている戦略である。その不合理に見える部分が実はミソであり、環境という外部要因に左右されない強力な武器となる。競合は不合理な部分に目が行くため、模倣されにくい。
【感想】
私のような戦略論初心者であってもスイスイ読み進むことができる。また、「考える技術、書く技術」を読んだ後のせいか文章も読みやすい。いわゆる戦略本としては初めてであったが、入門書として適切だったと思う。戦略がどうあるべきで、どうあるべきではないかについて細かく解説されており、初心者にもわかりやすい(著者によって戦略のあるべき姿は違うと思うが)。また、戦略策定時の「骨法」解説も丁寧でよい。戦略論は、企業以外の公共部門や学術部門、どう生きるかといった人生論に至るところにまで応用可能であると思う。その意味で会社員以外も読むべき本。
戦略家に必要な能力としては、未来を見通す力および個々の企業での成功例を多く知っていることだと思っていたが、両者ともどもストーリーとしての戦略策定にはほとんど意味がないようだ。未来を見通すことは不可能だし(未来がどうなるか考えることは重要だと思う)、環境の変化はどの企業にも等しく降り注ぐため、誰も気付いていない環境変化にいち早く気づいて誰よりも早く実行することは困難であり、外的環境が魅力的であるほど競争が激しくなる。また、個々の企業の事例はあくまでベストプラクティスであり、その部分だけを応用しても効果は限られるとのこと。
戦略家となるために必要なこととしては、戦略づくりが面白いと思えることらしい。また、必要な習慣としては、人間の本質を追いかけること、常にwhyで突き詰めて考えること、個々の事例の背後に潜む論理を抽象化してストックし、必要な時に具体化することとのことである。このあたりは実践していく。
近読んだ本の中でも特に面白い。500ページとボリュームがあるが、すぐに読み終えてしまった。これを機に、いろいろな戦略本を読んでいこう。次は異業種競争戦略かな。
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