本屋でタイトルに惹かれて購入。


タイトル通り、「こころ」が遺伝子でどこまで決まるのか。
ゲノムは全ての細胞に入っており、それは脳の神経細胞とて同じこと。
であれば、遺伝子は脳すなわちこころを規定しているのではないだろうか。

ゲノムが同一の一卵性双生児では外向性、神経症的傾向、職業への興味、知能は50%近い確率で遺伝している(つまり半分は育ちや環境で決まる)。これをもとにゲノム性格診断はできるか。

残念ながら、現時点では「ゲノムに書いてある文字数が膨大すぎて読みきれないし、仮に全部読んだとしてもまだその暗号がうまく解読できない」ためにゲノム性格診断は困難とのことである。

しかしながら、そう遠くない未来に可能になるとのこと。
「究極の個人情報」であるゲノム、それを用いることによる利点および懸念事項。
これらについても考察されており、技術的な内容に終始していないところがよい。


生まれる前に能力の限界が決まっているなんてまっぴらだ。
向上心あってこその人間ではないか。
★★★★☆


「こころ」は遺伝子でどこまで決まるのか―パーソナルゲノム時代の脳科学 (NHK出版新書)/宮川 剛

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