開幕戦 | 躍人日記 2

躍人日記 2

模型とか、日々の出来事とか。

というわけで、土曜にラリーの開幕戦でした。
結果はこの通り↓



分かりにくい?
では寄ってみましょう。


力尽きてますがなにか?


もそっと詳しくかきましょう。
……
時を遡ること4日前。
ドライバーのオトト君と林道に練習に出撃した。
いざダート路面を1本走らせてみると、結構上手い。リヤのスライドも積極的にコントロールできているし。これで、なんであんなに本番でタイムが出ないんだろう?2本目を走らせると、途端にリズムが悪くなる。どうもハンドル回しが遅れ気味なのである。これを指摘したところ「1本で腕が疲れて疲れて。ほんで2本目は腕が追いつかなくなるんです」…確かにインテグラは一生懸命ハンドル回さないといけないというが、これが原因か。
ペースノートも練習。オトト君はコーナーを曲がり終えてから「右5」とそのコーナーを読み上げる。これではイカンのである。これはコーナーのベンド(曲率)でなくて難易度を読んでるんである。コーナーのベンドはコーナー入り口で読み上げなけれないけない。「なかなか見た目とノートのベンドが合わなくて…」「それはこれが原因じゃぁ!」

とまあそういうことがありましてね。この辺をイッパツ矯正してやろうと目論んで会場入り。
家を出るときから雨でしたが、スタート会場は雨。ザーザー降り。さらに強風注意報まで発令されてて、横殴り。さらに気温が低くて寒い!(これは過去の経験から予想済みだったので防寒着もってきてた)

サービステントの設営が終わる頃にはレーシングスーツのヒザから下がずぶ濡れ(ヒザから上はレインコートのおかげでセーフ)。当然クツもOUT。
この時点で戦意
天気予報では午後から雨は上がり曇りとのこと。でも山の中だからなぁ…あんまし期待はできない。
でもドライバーズブリーフィングが終わったら、少し明るく。おお、天気予報当たってくれー(笑

いやいや、気を取り直してスタートですよ。
ラリーは3ステージ制。1ステージで全SSのレキを行い、2ステージでSS1~SS4(SS計15キロほど)。3ステージはロングSS2本(SS計16キロ)。SSの殆どがグラベル、ほんの少しだけ舗装路面ありという設定。
レキではオトト君、私の指摘ポイントを改善しようと、コーナー入り口でベンドをコール。エライじゃんか。
レキ後に30分ほど休憩。サービス隊のサンドウィッチとスープで腹ごしらえして。
さて本番SS1へ。オールグラベル2.97Km。
いざスタートすると…全然走れていない!コーナーのかなり手前でブレーキ踏む始末です。もっとアクセル踏まんかーい!コーナー進入でスピード落としすぎてるからリヤを振れなくて結果として上手く方向が変わらないんじゃぁ。
結果SS1は激遅。箸にも棒にもかからない…まあ当然ですわな。
SS2に向かう車中で、オトト君に蕩々と説教。
もっとブレーキ我慢して、直線のアクセルもコーナー進入ギリギリまで踏んで、頑張ってハンドル回せ!
SS2は最初に1kmほど舗装の後で残りをグラベル、計4.2km
スタートすると、おお、頑張ってアクセル踏んでるじゃん!ケツ振ってるじゃん!ハンドル回してるじゃん!オジサンもノート頑張っちゃうぞー。
そしてスタートして2.5kmほどの「L7→R7→L6」の最初のL7で、路面の凹凸でふっとフロントタイヤの荷重が抜けて、クルマは即座に道路右の山肌に。
グシャッっと右フロントタイヤから張り付いた。
エンジンもストール。急いでエンジンかけて発進。運良くすんなりとコース復帰。
しかしどこかにダメージがあるようで、右コーナーがぎこちない。ステアリングを握るオトト君も「ま、曲がりにくい~」
でもとりあえず行くしかないぜ。
この直後から路面にギャップが沢山出てくる。これは山肌から流れてきた水をすんなり谷側に導くために、林道でよく見る排水溝なのだが、これが結構深いのでクルマは一瞬ジャンプし着地。ピョンピョン跳ねるようにクリアして数百m走って、R5→L6・R7 40 のR7出口でクルマが加速しない。シフト抜けか?!ふと見るとひたすら1速に入れようとノブを押さえるオトト君。「違うギヤは?!」オトト君は2速にも入れてみるがダメ。登りだったので惰性ですこし転がって停止。途中で咄嗟にハンドルを左に切ったけど、路肩まで寄せきれず。
「躍人さん、ダメや。後ろ止めて!」すぐ車外に出てみたら、クルマは左の路肩まで1mくらいのとこで止まってる。右側は1.5mあるかないか…「いや、止めなくても通れる通れる。意地でも通らせる。後続に合図するから!オトト君は三停板(三角停止表示板)出して!」因みに我々エントラントには極力競技を中断させないよう努力する義務がある。それに過去同様の状況でこれより狭い幅を通ったことがある。明らかに通れそうになくてもなんとかなるものなのだw。すぐに、見通しのいい3つ前のコーナーまで走る。後続にジェスチャーで「スピード落とせ!右に寄れ!」とアピール。狭いのはちょっと心配だったけど、そこはそれラリー屋、みんなうまいことクリアしていってくれる。
やがてオトト君もやってきた。「なんかドライブシャフトが折れたんやと思う。もしかしたらファイナルかもしれんけど」「ファイナルやったらもっとバキバキ音がするんじゃないん?」「いやー、昔●●さんのクルマが同じようになってファイナルやったんですよ。一瞬でギヤの歯が全部飛んだらあんなになるみたい」「まあ、仕方ない。やっぱ壁に当たったときのダメージで壊れたんかな?」「いや、よくワカランですけど違うと思いますよ。それよかギャップがガンガンあったでしょ。あれで負担がかかって壊れたんじゃないかな」そうか。ギャップで跳ねると一瞬負荷がが無くなって回転は上がって、着地したら一気に負荷がかかるからな。それかもな。
後はオトト君と後続に合図しながらラリー観戦。

デジカメをクルマに乗せてなかったので、携帯のカメラで撮影してます。画質悪くてゴメンナサイ。
全車通過後クルマに戻ったら、右側の道幅が広くなっていた。

右端の茶色いとこまでは斜面だったんですけどねぇ。みんななんとかしますねぇ(笑。
グシャッと行った右前は外観上ダメージなし。フェンダーも綺麗なもんです。
やがて追い上げ車が到着。この道はすぐに再びSSになるので、車両は回収せず。10mほど牽引してもらって左に寄せてと…これでオッケーですな(この記事の2枚目の画像がその直後の状態です。道幅が広がってるのもそちらの画像の方が良くわかりますねw)。折角なのでここでもう一度SSを観戦させてもらうことにする。
さて観戦を楽しんでいたら、あれドラゴン氏(以前私と組んでいたドライバー)のランサーが来ないよ。「どしたんでしょか?」「電話してみよ」ドラゴンの電話はコールするけど出ない。「オトト君、ナビの番号知っとる?」「知っとるんでかけてみます」…「ああ、もしもし。どこにおるんですか?…ふんふん。ほうほう。了解です」「なんて?」「SS3でコースアウトして、落ちる寸前で止まってるそうです」「だっははははは!」人の不幸は密の味であるw
SS終わって追い上げ車に乗せてもらって、サービス会場まで。そこで積載車に乗り換えて再度現場へ。

♪ドナドナドナ~ドナぁ


そういったわけで、このような結果になっちゃいました。
まあ、こんなこともあるよね。ラリーなんだから。
おしまい。

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オマケ
タイヤの汚れ方の参考に撮影。

ラリー終えて帰ってきたランサーを後方から撮影。後ろはこんなに汚れる。