壊れた尾翼 | 躍人日記 2

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プラモ作ってないと、ネタがないです~
ので、ちょっと愛読書など紹介します。
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「壊れた尾翼」 加藤寛一郎 著 (講談社+α文庫版)
あのB747は、なぜ御巣鷹山に落ちたのか。
なぜ尾翼が壊れたら落ちるのか。
このBLOGを見てくれている皆さんなら、尾翼が無くても平気で飛んでる飛行機を沢山ご存じでしょう(リピッシュ博士のやつとか、レーダーに写らないやつとか)。
そう、尾翼が無いだけでは飛行機は落ちないのです。
ではなぜ墜落したのか?
これを独自に調査、検証した力作です。
まず航空力学の視点からアプローチ。尾翼の存在意義から機体の運動モードの解説をし、墜落するまでのジャンボはどう飛んでいたのか、という謎に迫ります。
そして問題の後部隔壁の状況、機内の減圧について言及。
ボーイング社での同社幹部とのディスカッション。
過去の航空機事故およびインシデントとの比較。
これらにより、この航空機史上最大の事故の真相に肉迫します。
小難しそうですが、それほどのものではありません。
読み物として大変に面白いと思います。
飛行機に興味のある人には読んで欲しい1冊です。

著者は東京大学名誉教授(航空工学)。
川崎重工、ボーイング社での勤務経験があり、単なる学者先生では書けない文章だと思います。この他にも多数の航空機に関する著書があります。特に「墜落」全10巻は興味深いです。

もしこの記事を読んで興味を持って、読んでみたけど面白くなかった!
といった事態に陥っても当方は責任取れませんので悪しからず(笑