それから数日後
主治医のの先生から説明がありました。
命の危機は脱した事
発症していた肺炎も落ち着き
自律神経の乱れも落ち着いてきた事。
徐々に
徐々に回復するけど、
ただそれがどの程度回復するかは
未知数だという事。
まだ意識もはっきりしていなく
私たちを認識もできていない状態でした。
勿論まだ歩く事も話す事も。
未知数っていったいどの程度未知数なのか‥
これからあの子は一生ベッドの上なの?
日常生活は送れるようになる?
先生に恐る恐る聞きました。
私たちは何を覚悟しなければいけないですか?
主治医
一人で食事をするようになるのは
難しいでしょう‥
横に座っていた夫が
ガクッと力が抜け
私にもたれかかってきたのを覚えています。
私
先生の経験でいいです
先生の今までの経験で
うちの子と同じような状態から
回復した人はいますか?
主治医は少し考え
医師
んー
一人だけいます
その子も若かったです。
末っ子さんも若い
若さに賭けましょう
そうおっしゃいました。
それから数日後
面会の帰り
私たち夫婦は近くの映画館に行きました。
そんな時に映画って不謹慎に思われるでしょう。
しかし、私たちは少し現実逃避をしたかった。
辛い現実の中にいるとどうにかなってしまいそうだったのです。
邦画だったと思いますが
内容は
全く覚えていません
はい
全く‥‥
泣く映画ではなかったはず。
でも最後エンドロールで思いっきり涙が出てきました。
子の姿を思い出して。
末っ子のことを思って、胸が苦しくなりました。
今私たちは映画を見ている
あの子は?
あの子は今後映画館に来れる?
こうやって映画が見れる?
映画館を出、車の中でもひとしきり声を出して泣きました。
泣くな、勘弁してくれ
悲観的になるな、希望が折れそうになるから
夫も泣いていたように思います。
夫はずっと
あの子は絶対回復する!
絶対大丈夫
と常に言っていました。
これから俺はあの子のために生きていくとも。
夫は私が泣くことによって
自分の張り詰めた気持ちが
折れてしまいそうだったんでしょう。
うん、
でも私は、お互いの前では泣いてもいいやん、
泣かせてほしい
夫も私の前では泣いてもいい。
頑張るから
じゃないと、心がもたない。
このころ、本当に苦しかった。