事故から3週間ほど過ぎた日
ICUの中
面会時
眠剤で眠っている事もありましたが
その日は目を開けていました。
お母さんわかる?
どこ?
と問うた娘に末っ子は
ゆっくりと私を指刺したのです。
わかるねんな⁈
お母さんのことわかるねんな⁈
すぐに看護師さんが
認識してるんですね⁈
と確認しにきてくれました。
私と医師が話している間
娘と
目と手の握りで
意思疎通をしていました。
良かった。
今まで目を開けていても
意識がはっきりしない中
まだ不十分だとは言え
意識を取り戻しました。
それから数日後の
面会では
夫の事も
兄のことも認識しました。
息子は
お兄ちゃんの事
わかるねんな!
そう言いながら泣いていました。
家族みんな
心の中で
回復を願いながら
辛い気持ちを胸に秘め
日々生活を送っていました。
あの時の光景は今でもはっきり覚えています。
でも
まだ意識が鮮明に戻ったわけでもなく
歩けるわけでも
話せるわけでもなく
何一つできない状態には
変わりない
これからのリハビリがとても重要になるとのことでした。
それから数週間後
リハビリ病院に転院しました。
リハビリ病院での
初めての面会日
私たちの待つところに
車椅子を押されてきた末っ子
私たちの顔を見るなり
泣き出しました。
私たちはそれまで幾度となく泣きましたが
末っ子本人は
事故から初めての涙
あー
やっとこの子に感情が戻った‥
そう思った瞬間でした。
