こんにちは、公立入試が迫っていて、今週は面接練習三昧になりそうな中学生鉄オタじゃがと申します。

今回は、札幌市電の札幌駅前延伸が厳しい理由について、様々な理由から考察してみたいなと思います。

どんな需要・メリットとデメリットがあるのでしょうか。

ちなみに今回は、google mapを確認しながら読んでいただけるとありがたいです。

今回もどうぞよろしくお願いします。

(いつも癒されているポケモンのぬいぐるみです。私が一番好きなのは、左から2番目のミジュマルです。)

 

 札幌市電についてざっと解説

札幌市電は、札幌市中央区を55分で1周する8.9kmの路面電車です。

地下鉄が開業するまでは、豊平線・中島線・苗穂線・北5条線・西20丁目線・桑園線・鉄北線・西4丁目線も運転されていました。

現在は、1条線・山鼻線・山鼻西線に加えて、2015年に都心線が開業し、環状運転が実現しました。

かつては、3つの系統に分かれていたそうですが、現在は歩行者天国時を除いて環状運転する1系統だけです。

歩行者天国時は、すすきの〜西4丁目間が運休となり、すすきの・西4丁目で折り返しとなります。

日中は毎時7・8本、朝ラッシュ時は1時間あたり16本運転されています。

 

 札幌市電の延伸構想

札幌市電には、西15丁目からjr桑園駅前まで直進する計画、西4丁目・狸小路から札幌駅前に直進するルート、札幌駅前から苗穂駅方面に向かう旧苗穂線に近いルートの3つの延伸構想があり、西4丁目・狸小路からjr札幌駅前に直進するルートが1番有力視されています。

この延伸計画の理由は、現状jrから市電に乗り換えようとすると、地下鉄に乗るか、地上か地下を徒歩で行くしかありません。

この区間が開業されることによって、乗り換えなしでjr札幌駅から山鼻地区の方にアクセスすることができます。

このルートだと駅前通りに作るものと考えられます。

一体どんな影響があるのでしょうか。

 

 駅前通りの場合の影響

まず、駅前通りを通り、アピアドームの真横まで直進するルートで考えていきましょう。

すでに、西4丁目〜すすきのの区間で駅前通りを通っていますが、更にjr札幌駅前まで北に直進して、タクシー乗り場の西まで複線で建設すると仮定します。

途中は、乗り換えがさらに楽になるように、大通駅前・地下鉄さっぽろ駅前という停留所を設置するものと考えます。

しかし、駅前通りの途中には、お店の発注用のトラックが沢山路駐しています。

そのため、延伸するには途中の区間はトラックなどの車の路駐禁止にするか、中央分離帯に沿って建設する必要があります。

トラックが路駐禁止になると、他の通りに迂回してもらうことになります。

周辺の店やトラックの会社が反対するかもしれません。

それとも、道路自体をトラック専用にするのでしょうか。

また、中央分離帯に沿って建設すると西4丁目停留所あたりの転線が複雑になってしまいます。

しかし、中央に生えている木などをぶっ潰せば、島式ホーム1面2線のホームを作り、地下鉄と乗り換えが便利になるかもしれません。

もっと建設しやすいルートはないのでしょうか。

 

 西3・2丁目通りの場合の影響

そしたら、駅前通り(西4丁目通り)の西の通り(西3丁目通り)だとどうでしょうか。

しかし、4車線道路にはなっていますが、北へ向かう一方通行の道になっています。

流石に、路面電車だけ逆走するわけにはいきません。

なので、西3丁目通りをjr札幌駅前方面だけの一方通行、西2丁目通りをすすきの・西4丁目方面だけの一方通行に分ける必要があります。

ちなみに、西2丁目通りは5車線道路とかなり広いです。

元々、バスターミナルのあった場所に線路を引くことができそうです。

将来同じ場所に、路線バス専用のバスターミナルができるそうなのでそこを通り、新幹線駅の南に作られる交通広場に1面2線で停留所を作るといいと思います(いきなりで難しいと思いますが)。

 

 そもそもどのような需要があるのか。

先ほども述べた通りに、この区間が開業すれば、jr札幌駅から乗り換えなしで山鼻地区にアクセスすることができます。

もし延伸されれば、山鼻地区の人気が上がり、地価があがることでしょう。

地下鉄だけでなく、jrの在来線と路線・高速バス、北海道新幹線にも気楽に乗り換えることができます。

また、今はすすきの停留所ですすきの駅にすぐ乗り換えられますが、延伸されれば大通駅・地下鉄さっぽろ駅・jr札幌駅での乗り換えも楽になります。

しかし、メリットだけでも当然ありません。

 

 どのような課題があるのか。

まずは、新しく運転士がさらに必要になることです。

環状運転にする際は、折り返しを無くしたことで解決しましたが、今回はまた折り返しが発生してしまいます。

また、毎時7・8本中何本をjr札幌駅前まで直通するのか、環状運転するのかも考えなければいけません。

例えば、西線6条からすすきのまで行く時に、ロープウェイ入口を経由するよりも、狸小路を経由した方が早くなります。

しかし、一部がjr札幌駅前まで直通する列車ができると、複雑になる且つ早く行ける本数も少なくなります。

また、すでに地下鉄に並行して地下歩行空間があったりするので、もしかしたら需要はあまりないかもしれません。

さらには、札幌市電は今年の12月に運賃を200円から230円に値上げすることを発表しています。

それほど存続が厳しい状況ならば、延伸は尚更難しいかもしれません。

 

まとめ

今回は、私立高校の合格発表まで迫る中学生鉄オタが、札幌市電のjr札幌駅前延伸が厳しい理由について解説していきました。

延伸することの難しさを感じたと思います。

私も札幌市電を全線利用してみたり、西4丁目からjr札幌駅まで歩いたことがあるので作って欲しいという気持ちもよくわかるのですが...。

そして今回は、図が少なくて読みにくくなってしまいすみません。

 

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今回もご視聴いただきありがとうございました。