井村屋グループ(津市)は10日、主力商品の肉まん・あんまんを今秋、中国で発売することを明らかにした。海外での本格販売は初めて。北京などの主要都市のスーパーで、1個あたり4~5元(約50~63円)で販売する。順次コンビニにも導入する予定だ。

 中国では、肉まんなどは通常1~1.5元で売られている。これに比べて井村屋は高いが、「味は日本の方が断然いい」(浅田剛夫社長)と自信を見せる。実際、1年ほど前から、4個入り20元でテスト販売して手応えをつかんでいた。生産は現地企業に委託する。

 一方、この日発表した2012年3月期決算は、売上高が微増の前期比2.5%増の326億円だった。ただ、小豆、小麦、砂糖など主要原材料が高騰したことなどから本業のもうけを示す営業利益は、同26.4%減の3億7400万円、純利益は同43.1%減の1億2千万円だった。