長崎ちゃんぽんのリンガーハット(東京)は、1995年に撤退した米国に再進出する。国内では外食市場が低迷しており、活路をアジアだけでなく米国にも求める。米西海岸に残っている撤退前と同じ店で再起を期す。

 再挑戦のスタートは、米カリフォルニア州の「リンガーハットサラトガ店」から。90年に出した1号店でもある。

 現地のレストラン運営会社とフランチャイズ契約を結んで展開する。この会社は、リンガーの撤退後も営業を続けてちゃんぽんなどを提供。看板は20年にわたって守られ、一定のブランド力を保っている模様だ。

 リンガーは2020年までに、「とんかつ浜勝」とあわせてアジアを中心に海外に300店を出し、216億円の売り上げを目指す。海外はタイに続き2カ国目。市場の大きさと日本食が広がっている土地柄を狙う。