ようやく少し暑さも和らいできましたかね?

 

今日明日はわたしは連休です。

最近は休みを生きがいになんとかやっていますが、初日の今日は昨日までの疲れもあり、一日部屋で寝るか音楽鑑賞のどちらかでした。

 

そんな今日の、過去の遺物オワコン化しつつあるCDでの音楽鑑賞、最初にチョイスした1枚はこちら、

ナイトレンジャーグレイテストヒッツ!

 

みなさま、ナイトレンジャーってバンドはご存じでしょうか?

1980年代初頭に洋楽ロックをリアルタイムで聴いていた、という方はご存じだと思う、いわゆる80年代初頭から中盤にかけてのアメリカンな、どちらかといえば商業主義的ロックみたいに多分捉えられているんじゃないかという、アメリカン・ハードパワーPOPバンドです。

 

ナイトレンジャーといえば、わたしが中学生だった1982年に最初に聴いた曲であるこちら、Don't Tell Me You Love Me

 

この曲の冒頭の、ギターのクリーントーンによる印象深いイントロ。

当時ジャニーズのアイドルグループが、まんまこのイントロをパクッていた、なんてことがありました。

これね

 

いやぁ~

これ、もし今ならネットなどで大騒ぎになり、「発売中止 商品回収 関係者謝罪 活動自粛」になりかねませんよね。

しかし当時は結構こういうのが普通にまかり通っていて、それも、あんまりマイナーな分からないところからパクレばいいのに、こういうアメリカのチャートで成功していて、日本でもそこそこ知れ渡っているヒット曲から堂々と頂いちゃってたりしていました。

良いのか悪いのか、本当に大らかというか、アメリカに倣っていれば間違いない!みたいな、ある意味安直な時代でした。

 

わたしも中学の教室で、アイドル好きの女子と「あんなのパクリだ!」「〇●にそんな悪口言うの許せない!!」なんて言いあった記憶がありますよ(笑)

そういうこと言わずにはおれない、当時から本当に我ながら嫌な奴でした。

そのしっぺ返しが今来ているのかな。

 

 

陽気な、ザ・アメリカン商業ロックといった塩梅の[You Can Still] Rock In America

 

この曲はセカンドアルバムのオープニング曲で、わたしは高校生になっていてギターを始めて間もない感じでした。

当時はまだBoowyとかブルーハーツとか、バンドキッズがそれらを有難がるかなり前で、当時どういうのがバンドマンの間で流行っていたかと言うと、ヘヴィーメタル・・・、中でもギターヒーローの時代で早弾きギタリストが注目の的でした。

 

ナイトレンジャーには2名のギタリストがいて、それぞれ超テクの持ち主であり、当然当時のギターキッズはそれなりに注目していました。

特にこの曲の間奏のギターソロでは、ジェフ・ワトソンによる、8フィンガー奏法が披露されており、それは何ぞやというと、要は指を全部使って、弦を弾くのではなくタッピングするという技ですね。

これを当時の同級生ギタリストは「すげぇ~」と驚愕していました。

 

わたしはギターをやっていましたが、そういう凄技に向いてなくて好きではない・・・というか出来ず、リズム、ビート系だったので、凄いのはわかるけれど「だから何?」という感じでした。

 

なんだかまた私個人のつまらん想い出になってしまい恐縮ですが、この際もう少し個人的な話をさせていただきますと、わたしはこの頃ギターを始めて、やがてバンドを組むわけですが、バンドマン時代の私にとって、このナイトレンジャーとか、ステイックスとかジャーニーとかという、80年代アメリカン商業バンドは、絶対口にしてはいけないバンドでした。

口にしたら「スタークラブ」だ「ラフィン」だ「ARB」だ「ダムド」だ「コステロ」だ言っている音楽仲間に間違いなく追放されていたと思う。

 

そんな絶対口外出来ない、トップシークレットなバンドの一つで、私自身実際長年封印していましたが、近年なんだかこういう中学時代に夢中になった洋楽をまた聴きたいと思い始め、今は便利な、これはあまり堂々と言ってはいけないのかもしれないですが、ブックオフというところがあります。

 

ちなみにこのベスト盤、なんとブックオフで300円でした。

裏の販売年を見ると1989年、2000円と書いてあり、これを2000円新品で買った方がこの日本のどこかにいる訳だ。

 

 

わたしが彼らのナンバーで一番好きな曲、1984年のセカンドアルバムからのWhen You Close Your Eyes

歌と言えばベースの陽気なジャック・ブレイズというイメージしかなかったので、途中だけドラマーが急に歌いだすのを当時は意外だった記憶があります。

このドラマーがこの後フルで歌ったシングルが、彼らの最大のヒットだったんじゃないかな?

 

 

これも好きないい曲、1985年のサードアルバムからのSentimental Street

 

これら、ナントレンジャーの曲を聴いていると、ヴァン・ヘイレンもそうですが、当時はギタリストにどうも注目が行きがちでしたが、曲によってはハードロックとすら言えない、かなり良質POPな、歌えるグループだなと感じました。

このバンドは特にキーボードプレイヤーがいて、キーボードもギターに劣らず、かなり当時のキラキラした派手な音色で前面に出てくるので、より単純なハードロックとは言い難い、どちらかと言えばパワーPOPなバンドだと感じます。

 

今更80年代の、ナイトレンジャーが聴きたいっ!!なんて方がいるのかわかりませんが、当時の洋楽の傾向や、当時のいい音楽を知りたいと思う方には、かなりお勧め出来るいいバンドです。

ハードなギターが絶対ダメということでない限り、ハードロック、メタルが苦手な方でも聴けると思います。