暑くてへばりそうな日々から、突然の涼しい毎日になり、身体がついて行けませんが…

 

そんな中今日は久々の休日! 

最近暑いだけでなく、職場が極端な人手不足もあり、疲労困憊なので今日は朝から一日ゆっくり音楽を聴いてのんびり過ごします。  

 

と言う事で、本日最初の1枚としてチョイスしたのは、この人みなさん知ってらっしゃるかな?

クラウス・ノミ

うちになぜかある、この人のベスト盤「ベスト・オブ・クラウス・ノミ」をチョイス。

 

 

このベストには収録されていないのですが、どんな人かわかっていただくべく、ファーストシングルから↓

 

それにしても一度見たら忘れられないインパクトしかないルックス、髪型。

そして突然オペラ化してしまうエキセントリックな歌声。

 

このクラウス・ノミという方、ドイツ出身で80年代にアメリカにて、デヴィッド・ボウィーに見いだされ、華麗にデビューするも、わずかな期間でエイズで亡くなってしまうという経歴の人です。

なんでも、「有名人でエイズで最初に無くなった人」として有名なのだとか・・・・

 

この人が短い活躍をした80年代初期といえば、わたしは洋楽に目覚めたてのリアルタイムだったんですが、当時この人の曲を聴いた記憶はないんですね。

 

でも何でだろう?

存在は薄々知っていたんですよね。

 

そんなこの人の存在がわたしの前に再び現れたのは、今からわずか5年位前のことです。

 

たまたまYouTubeを見ていたら、なんだかしょっちゅう、まるで「キミはロックの名盤を幅広く聴いてるとか言っているけど、わたしの事を忘れてはいないか?」とでも言わんばかりに関連動画にしつこく表示されるようになりました。

わたしはあんまりドイツのクラウト・ロックみたいな、ドライなエレクトリックミュージックは好きではないので、敬遠していたんですが、ある時気が向いてちょっと聴いてみたら、もの凄く衝撃を受けてしまったと言う…

(ちなみにノミさんは、わたしが思っていたようなクラウトロックという感じではなく、80年代POPっぽいものが多いです)

 

 

エキセントリックでインパクトは最強ですが、どこかもの悲しさも感じるTotal Eclipse

「これは凄い・・・・」という感想しかないです。

 

とまあ、これら代表作は、いかにも80年代初期頃の商業シンセポップ風な感じはありますが、でも単なる80年代ニューウェーブでは済まないのがこの人の素晴らしいところです。

マージビートナンバーからレゲエ、クラシック、オペラまでと変幻自在に入れ替わる。

 

 

60年代ブリティッシュー・ビート、「ホリーズ」のヒットナンバーを、スカのアレンジで、時にオペラ調に歌うという、自由でぶっ飛んだアレンジのJust One Look

ドライな80年代エレPOP風だけではなく、その幅広さもこの人の凄い所です。

 

とまあ、オリジナルナンバーよりカヴァーが多いようですが、こういうのをオリジナルと言わずに何が個性だ!と言わんばかりの強烈さで聴かせます。

 

そんなんなので、誰にもアピール出来るとは言えないかもしれませんが、ハマると抜け出せない、この人にしか求められない魅力があります。

この人は今の時代だからこそ、もっと再評価されてもいいんじゃないかと思います。

まさに時代を先取りしすぎた才能、評価される前に早く亡くなってしまったのが、ホント惜しい人ですね。