今日は雨の休み。

 

雨の休みは外仕事をやっている関係上嬉しくはありますが、代わりに休日に出かけられないというデメリットもあります。

しかし、気のせいかもしれませんが、今年は雨多くないですか??

この先旅に出ようと長い連休を取っているのですが、この調子では天候が思いやられますよ。

 

ということで、またまたおとなしく今日は部屋で、令和の今、音楽CD鑑賞!!

 

今日最初にチョイスしたのは、寝起きの朝食後のまったり気分に、やや緊張感を・・・なんて考えていたつもりはないのですが、ピンクフロイドの1971年発表の Relics(ピンク・フロイドの道) という作品です。

 

これ、普通のアルバムとは少し違う、いわゆる初期のコンピレーション作品です。

初期の3枚のアルバムからと、シングルでしか発売されていなかった作品を収録していて、原子心母や狂気といった、歴史的名盤以前の初期のピンクフロイドを知るのにいい作品だ。

 

 

最初期、シド・バレットが中心だった頃のシングル、See Emily Play

まだプログレッシヴになる前、シンフォニックなサイケ調POPサウンドという感じの曲です。

独特のメランコリックなPOPさと妖しさが交差する、早期に廃人的になってリタイアした伝説のカリスマ、シド・バレットの感性が光る。

彼の作る曲の中でも、これはダントツ、聴きやすい曲だと感じます。

 

 

とまあ、この最初のシド・バレット時代は、「本物のロックってものはさぁ~」とか語りたがりそうな、自称ロックインテリが好んで取り上げるという点で、割と有名かなと感じます。

私個人は「夜明けの口笛吹き」というシド期唯一の作品は、やや難解だと感じますけどね。

 

しかし、このシド時代から、ギルモアが加入したその後、プログレッシブな名盤として有名な1970年の「原子心母」までの間に出た、「神秘」とか「モア」という作品って、あんまり話題にならないですよね。

 

わたしは一応全部所持していまして、中でも「ウマグマ」というアルバムはあんまり好きではないんですが、「神秘」「モア」は、確かに地味な印象があり、「これだぁああ!!」というインパクトには欠けるかもしれませんが、なかなかいい曲がポツ、ポツっと入っている、まったり聴くには悪くない作品だと思っています。

 

その、大作たちの陰に隠れた、初期地味作品の中のいい曲がまとめて聴けるおいしい作品がこれだ(と個人的に思っています。)

 

 

キーボードプレイヤー、リチャード・ライト作、「神秘」に入っている、リメンバー・ア・デイ

非常にスピリッチュアルな感じがする、いかにも神秘と言った雰囲気の静かな曲です。

 

ピンクフロイドは、先ほどのシド・バレットやロジャー・ウォーターズ、デイヴ・ギルモアばかりの印象がありますが、この個性に隠れ、今一つ目立たないキーボードプレイヤーも、初期にはこうしたいい曲を提供していたりします。

才能を感じるだけに、売れるにつれ、確かに素晴らしいけれど、ロジャー・ウォーターズのワンマン的バンドになったのは惜しい気がします。

 

 

そんな繊細な詩人、ウォーターズ作のJulia Dream

日本の70年代フォークソングをサイケアレンジしたような、妖しいフォークソングと言った曲で、これもシド期シングルとともに、このアルバムでしか聴けません。

 

 

モアに入っているNile song

これなんかは一転して、完全にハードロックと言っていいような、ヘヴィーなギターサウンドになっています。

ハードロックンローラーがいかにも正気でおれずになりそうな、こういう60年代終わりころのヘヴィーロックンロールみたいな曲も、ピンクフロイドはやっていたって、全然有名じゃないですよね。

まあ、確かにこの曲くらいなんですが。

 

ということで、「狂気」とか、有名でないピンクフロイド、今更集めて聴くのもタルいという方は、このアルバムを持っていると良いでしょう。

 

それにしても、明日も雨・・・

明日は外仕事だからキツいな。。。

まあ、先の事はあまり考えないようにしよう。