いや~
膝が痛い、肩が痛い、腰が痛い・・・・
走れない、登れない、寝返り打てない・・・
まさか50代後半になって、こんなあちこちに体にガタがくるとは思いませんでしたよ。
久々の3連休、バイクに乗ってどこまでも・・・なんて思っていましたが、まさかこんなことで機敏に動けなくなり、冴えない休日を送るとはほんの5年前には想像もしませんでした。
とまあ、そんなトホホな連休2日目、ただいまギターに目覚め驀進中の甥っ子がふいに遊びに来まして、わたしのギブソンを弾きたいと言ったので、心行くまで弾かせてあげました。
弾きながらふと、
「おじさんは何歳からギターを始めて、どれくらいで上手くなった?」
と聞かれたので、
「中学2,3年くらいで始めて、未だに上手くなってないかな・・・・」
と答えましたよ。
「それより、おじさんはなんでギター始めたの?」
「ビートルズだよね、やっぱり・・・」
そう、ビートルズ・・・
とはいっても、私自身、ビートルズをギターでコピーしたことって、考えてみたらほとんどないかもしれない・・・ということに気付きました。
コピーしたのは、ツェッペリン、T・REX、ローリング・ストーンズですね。
ギター・・・となると、やはり、コピーしてカッコよく弾きたいと思わせるのは、ビートルズよりもストーンズとかツェッペリン・・・・、もしくは、私の時代ではディープパープル(いや・・・世代的にはラウドネス、アースシェイカー、BOOWY?)とかだったんじゃないでしょうか?
ビートルズはギターがどうこうというよりかは、やはり歌、楽曲、メロディーの印象があって、弾くより聴くものなイメージ。
でも、年を取ってからこれらを聴いていますとですね、実はビートルズって、ポールの弾き語りみたいなイメージもあるかと思うんですが、意外とギターバンドで、ジョンとジョージのツインギターが前面に出ている曲は、
ストーンズのツインギターなんかより、遥かに尖っていてカッコイイのではないか?
と思ったんですよ。
ストーンズは、カッコイイ、しびれるギターは、私個人的にはキースより、ミック・テイラー独占な気がするんですよね。
その点、ビートルズのギターは、特に中期以降なんですが、両人のフレーズが絶妙に絡み合って、カッコ良さを出しているという、あんまり人々の間で言われない?隠れたギターロックのダイナミズムがあると思います。
ビートルズのギターがいかにカッコよいか、以前からポツポツと折に触れて語ってはいるのですが、今日はわたしの好きなビートルズのギターメインの曲を挙げて、熱く一人で盛り上がって行こうかと思います。
まずは、
ビートルズのギターロックと言って最初に思い出すのは、リフが強力なこれDay tripperです。
こういう初期のギターリフロックと言えば、ストーンズとかザ・フーとかいう印象が強い?ですが、いやいや、あのバンド達にもここまでカッコいいギターサウンドはやれてないでしょ?と思う。
この印象深いリフ、実際に弾いてみると、多分6弦(E)の解放から始まるロックンロールのパターンをアレンジした、シンプルな単音弾きフレーズですが、シンプルなだけに逆に覚えこまないと地味に間違えてしまう、案外簡単そうで難しいフレーズだ。
おまけにシンプルなだけに、間違えたら、軽いミスでも派手に目立ってしまう、嫌なフレーズです。
ビートルズって、アイ・フィール・ファインにしても、涙の乗車券にしても、アンド・ユアー・バード・キャン・シングにしても、一見覚えやすいシンプルなフレーズに聴こえさせといて、弾いてみると手が攣るというか、面倒くさい動きをする、覚えこまないと難しいフレーズが多い気がする。
その点ストーンズは、サティスファクションにせよ、ジャンピン・ジャック・フラッシュにせよ、ちょっと手にしてササッと覚えるだけで、簡単にマスターできるリフが多い気がします。
おまけにビートルズはこういうのを弾きながら、歌ったりコーラスしたりするわけでしょ?
サージェントペパーに入っている、ポールが歌う意外と地味なナンバーgetting betterも、ビートルズのツインギターの醍醐味が味わえる曲だとわたしは思う。
これ、1回目のヴァースと2回目で、何気に弾き方を若干変えているのがより、いいアクセントになっているなって感じます。
これ、ポールがなんの楽器で作曲したのか知りませんが、このサビで高音をカッカッカッカッと刻むギターアレンジを考えたのは、やはり天才の天才たる所以だと感じます。
ホワイトアルバムのexcept me and my monkeyも爆裂ファズギターが非常に印象的な曲です。
ストーンズにもフーにも、ここまで攻撃的なロック曲はないと思うんですよ。
1967年ですからね~、これを聴くと、最初に本当のパンク、ハードロックをぶっ放したのは、ジョン・レノンなんじゃないかと思う。
i've got a feeling
レットイットビー、映画&アルバムの、伝説のルーフトップライブの演奏は、ギターバンド、ザ・ビートルズを感じさせる、ギタリストは絶対見ないと聴かないといけないシーンだと思います。
この屋上ライブの演奏を聴いて感心するのは、ジョージがしっかりリードギタリストの役目を果たし、渋くもいいフレーズを外すこと一切なく完奏しているところです。
なんかイマイチ、リードギタリストとしてはパッとしない、クラプトンとかタウンゼントに比べて上手いのかなんなのか?と感じていたジョージですが、やはり素晴らしい演奏力のあるギタリストだったことが、これを見聞きするとよくわかります。
というか、この演奏、映像で見ると絶対ストーンズなんかを見るより、カッコよさ、上手さが段違いですよってわたしは思う。
長くなりましたが最後、アビイロードのYou never give me your money
この曲の、最初ピアノ弾き語り風で始まり、ホンキートンクピアノが跳ねるゴキゲンな短いフレーズに移り、その後ギターサウンドが展開する部分です。
これが地味に、ビートルズ特に後期のツインギターの魅力を凝縮している気がします。
このアルバム最後半のゴールデンスランバー、そしてメドレーで続くTHE ENDの後半では、ジョン、ポール、ジョージ三人のギターソロが交代で繰り広げられます。
それも、ビートルズのギターのクライマックスな聴きどころですが、まあそれはここではあえて置いときます。
ということで、ギターで「歌う」ということを除くと、みなさん昔から、「ギターを持ったらまずはビートルズ!」とはあんまりならない感じがしますが、実はビートルズってこんなにギターが面白くて興味深いバンドなんだということです。
これは、わたし若い頃は、分かっているようで、本質は分かっていなかった気がします。
う~ん、やっぱビートルズって凄いな!
ということで、久々にDTM活動でもするかね。。。