最近、いろいろ音楽も聴いているし、散策なんかにも出ていたりしているのですが、どうもあれこれ活動するのが面倒くさくて、それだけで後はゴロゴロして過ごす・・・ということが多いです。
仕事が肉体労働の激務で、休日はただでさえ疲労蓄積なので仕方がないと思いますが、わたしの趣味で楽しみでもある、こういう、あまり世の役にも、誰かの喜びにもなってないけれど、本人は楽しい執筆活動まで辿り着く気力がないのは困ったもんです。
ということで、久々に書く今日のこの1枚ですが、先日、クリスティーン・マクヴィーが亡くなったというニュースを見て、思い出したように取り上げたのが、フリートウッド・マックの1975年の作品、スティヴィー・ニックスやリンジー・バッキンガムなど、黄金期メンバーが入った最初の作品である、Fleetwood Mac、日本タイトル「ファンタスティック・マック」をチョイスしました。
ちなみに余談ですが、クリスティーンが亡くなる前日、無性に彼女の歌う「 テンポラリー・ワン 」が聴きたくなって、マックのリユニオンアルバム「ザ・ダンス」をチョイスしたのは、我ながら不思議と言うか、なんかお告げでもあったのかな・・・なんて思いました。
そのクリスティーン・マクヴィーの作品で、2曲目に入っているWarm Ways
アルバムの代表曲ではないですが、静かで穏やかな雰囲気が心地いい、このアルバムでわたしが1,2を争うくらい好きな曲です。
スティーヴィー・ニックスの歌うリアノン。
アルバムの代表曲を選ぶならこちらかな?
でもこれは、このアルバムだけでなく、この時代のマックの代表曲の一つだと思います。
この耽美的というか、静かな悲壮感を感じる美しさは、彼女の独特なカラーだと感じます。
とまあ、このフリートウッド・マックというバンド、ロック好きならほぼ知ってるよ!という感じでしょうが、初期は売れ線とは対極な、ゴリゴリのブルースバンドで、わたしの好きな伝説のギタリスト、ピーター・グリーンはこのバンドの最初のスターでした。
しかし、メンバーがどんどん変わって、この時期に至ると音楽的にもほぼ別バンドみたいになっているという。
そんな中、一貫して在籍しているメンバーは、バンド名の由来になっている?ドラマーのミック・フリートウッドと、ベースのジョン・マクヴィーで、元はどちらもブリティッシュ伝説のブルースマン、ジョン・メイオール関連の人だったと思う。
今回亡くなられたクリスティーン・マクヴィーも途中加入で、彼女は元はチキン・シャックという、これまたゴリゴリなブルースバンドのメンバーでした。
わたし、チキン・シャックのアルバムも実は所持していますが、ホント、マックでPOPな歌を作るクリスティーンがメインボーカルとは思えないくらいの、どブルースロックバンドです。
おまけに、初期マックのような華もなく、あくまで地味で王道なブルースバンドで、味わいとか面白さという点では、凄くおすすめ・・・というほどでもないかな、と思っています。
そんな彼女を含めたマックが、アメリカ人の新人である、スティヴィー・ニックスとリンジー・バッキンガムを迎え、全米ミリオンセラーの大物への道を歩き出すわけですが、その最初の一歩であるこの作品も、確かものすごく売れたはずです。(全米チャート1位を記録しているそうです。)
AOR的な空気も感じる、落ち着いた大人のPOPロックという感じで、この時代これが売れないわけがないでしょう?と言いたくなるくらい良く出来た作品です。
彼らの問答無用の代表作は、次のミリオンセラー「噂」ですが、この作品も併せて聴いておかないと・・・というくらいの作品だと思う。
クリスティーンのこの作品での代表曲はこちらかな、Say You Love Me
メンバー一の大人という雰囲気のクリスティーンが作って歌っているので、落ち着いてはいますが、シンプルなPOPロックンロールナンバーです。
わたしは、バンドは代表の目立つ一人がいるようなバンドよりも、いろんなキャラのメンバーが共存して、それぞれ個性を発揮しているようなグループが好きです。
なので、フロントに男一人、女性2人で、それぞれキャラが違うこの時代のマックは、本当に聴いていて飽きません。
それにしても、クリスティーン・マクヴィー、後年も珍しく才能が落ちてないような曲を書いていただけに、惜しいなと非常に残念な気持ちになりますね。
クリスティーンが90年代終わりに作っていた、わたしが命日前に妙に聴きたくなった曲、 Temporary One
曲もいい上に、全ての楽器が完璧というくらいカッコイイ!