今月は(も)、月初めに無駄遣いしすぎたので、お金がありません。

なかなか給料日が来ない、ひもじい休日・・・。

 

というわけで、またまた地味に、大量のCDコレクションを聴くしかない休日なんですが、今日午前一でチョイスしたこの1枚は、前回ポリスで80年代に行ったので、また久々の80年代から!!

80年代に全米で成功した、ブリテイッシュ・インベイジョン・・・、MTV系産業POPSに一応なるのかな?

ティアーズ・フォー・フィアーズのベスト盤、ティアーズ・ロール・ダウンです。

 

このティアーズ・フォー・フィアーズは1980年代半ばから後半にかけて活躍した、イギリス出身のデュオ。

皆様も、詳しくは知らなくてもそれなりの年齢の方なら、多分彼らを一度は耳にしたことはあるのではないかと思います。

というのも一時、不気味な「シャウト」という曲が、CMにも使われていて、確かTVで良く流れていたからです。

 

 

シャウト・・・紹介しといてなんですが、この曲はさほど好きでもないです。

 

これ、丁度わたしが高校生だった、80年代中頃かな?

確かこの頃が彼らの全盛期で、全米トップ10ヒットを連発していましたが、このなんだか暗くて妖しい「シャウト」や、根暗なんだか爽やかなんだかよくわからないシャッフル曲「ルール・オブ・ザ・ワールド」の印象から、始めは彼らの事、そんなに好きでもなかったんです。

しかしその後、80年代の終わりに出た「シーズ・オブ・ラブ」という曲でノックアウトされてしまい、遅ればせながら一気に彼らのファンになりました。

 

 

未だにむちゃくちゃカッコイイ曲だと思うSowing The Seeds Of Love

1989年全米No2のヒットです。

 

とまあ、この曲など典型的ですが、彼らの特色は、80年代的洋楽POPSだけれど、単調明快な売れ線曲みたいなのがあまりなく、妖しかったり、暗かったりと、全体的にサイケデリック色が漂っていて、POPと言っても独特な感じがあります。

昔のブリティッシュ・サイケを、80年代のニューウェーブ、エレPOP的解釈でやったらこうなるんじゃないか、という音楽だと思う。

でもその割に、ボーカルの印象なのか、アレンジのせいなのか、あんまり重々しく聴こえなく、むしろ爽やかさすら感じるという、相反する不思議な雰囲気の楽曲が多い。

 

 

Mad World

優男っぽいカート・スミスと、ちょっとワイルドなローランド・オブザバルの個性の異なるボーカルも魅力の一つだ。

 

 

Advice For The Young At Heart

サイケとともにソウルミュージックの影響も感じたりします。

ちょっと感触は違うけれど、スタイル・カウンシルとも少し相通ずる部分もあるような。

 

と、わたしは89年頃このティアーズ・フォー・フィアーズに少しハマッたんですが、当時は一番「パンク!ロックンロール!!」と暗示をかけていた時期で(笑)とても、「今ティアーズ・フォー・フィアーズにハマってて・・・」なんて言えませんでした。

でも若いころ、人には言えないけれど密かに好きだった音楽って、今でもこうして心底「いいな!好きだな!」と思えるところが、自分にとってホンモノだったんだなって思えます。

 

まあ、TOTOが好きなことといい、わたしは本当に、根はパンク、ロックンローラーどころか、お行儀のいい平凡なPOP野郎で、アヴァンギャルドのかけらもないんだなって、認めたくはないけれど、最近はつくづくそう思います。