また飛び石で梅雨の休日
当然、いつもの音楽(聴くだけ)三昧ですよ!
ここのところ、どちらかと言えばソフトでメロウなバンドのチョイスが続いて、すっかりおじさんおじさん言っていますが、今日は久々に朝から「これが聴きたいっ!」というのが明確にある日でした。
そうまで聴きたかったのは、まあ、なんのことはない、かの有名なスティングのポリスです!
そんなザ・ポリスの3枚目の作品で、1980年のゼニヤッタ・モンダッタというヘンなタイトルの作品をチョイス。
オープニングを飾る超有名曲?Don't Stand So Close To Me
日本語タイトルは「高校教師」ですが、Don't Stand So Close To Meって直訳すると、「わたしの近くに立たないでください」ですよね。
昔からなんで「高校教師」なんだろうと思っていましたが、PVから判断すると、女子高の若い教師の気持でも歌った歌なのかな?
とまあポリス、わたしのリアルタイム及び、初めて買ったレコードは、この二つ先のアルバム「シンクロイニシティー」で、丁度海外に滞在している時に「Every Breath You Take/見つめていたい」が全米No1を独走していて、MTVでPVが流れまくっていました。
その後、10代後半から20代前半の頃、U2、XTCと並んで、このポリスばっかり聴いていた時期がありました。
わたしが80年代終わりに組んだバンドは、曲作りなどでも結構このポリスを意識していたくらいで、わたしはレゲエもスカも基本、このポリスから教わったと思っています。
今回久々に聴いてみて、過去に聴きすぎているのでマンネリかと思いきや、やはりいいバンドの曲はいつ聴いても色褪せないもんだな、とつくづく再確認しました。
それくらい、このアルバムはポリスの中でも特に好きな作品なんです。
ポリスのすべてを象徴するような演奏曲だと感じる、Canary In A Coalmine
わたしは究極で最高のスリーピースバンドはと言われると、いろいろ考えられますが、個人的には、やはりこのポリスではないかと思います。
ポリスには、どのスリーピースバンドにも感じる、音が薄くなる瞬間と言うのが、ライブ盤なんかを聴いてもあんまりなくて、そこは本当に凄いと思う。
個々にテクが凄いという人は多いけれど、このポリスみたいな、バンドアンサンブルとして非の打ちどころのない凄腕たちは、さほど多くないんじゃないのか?
中でも特にわたしが好きで、魅力を感じるのは、シンバル系やスネアなど、高音の部位に鋭い特徴がある、超タイトでクリアーなスチュアート・コープランドのドラムで、この人はトップクラスでわたしが好きなドラマーの一人だ。
そして、コーラスが深くかかったギターが特徴の、アンディー・サマーズも、あんまり他では見ない、独創的なギタリストだ。
この二つの個性的&独特な音が合わさって、タイトに疾走した時に生まれる軽快なニューウェーヴ感というのが、何とも言えないポリスサウンドのオンリーワンな魅力になっている。
こちらも超有名?De Do Do Do, De Da Da Da
この曲の日本語バージョンなんてのもあったなぁ~
ちなみに、この次のアルバム「ゴースト・イン・ザ・マシーン」は、分厚いシンセサイザーやホーンセクションを試みた、後のスティングのソロなどを思わせる重厚な音になるため(それでもポリスらしさは微塵も失われてないのが凄いですが・・・)、この「ゼニヤッタ~」は、初期の新鋭トリオ時代の完成形みたいな作品でもあると思う。
とまあ、しばらくアメリカ寄りのメロウなサウンドばっかり聴いていましたが、80年代ニューウェーブ的なサウンドも、リアルタイムで好きだっただけに、やはりいいもんだなと再確認。
プロがプロたる所以・・・才能のある本物はどんなジャンルであれ、やはり、おじさんになっても気分よく聴けるもんなんですね。