古い洋楽ロックばっかりのわたくしですが、最近ジャズを良く聴きます。
お休み前にはロックやPOPではなく、ジャズばかりかけるようになってしまったくらい、ジャズにハマっています。
昔は50歳になったら、ロック好きな元ギタリストとして、ブルースなんかを本格的に聴きたい・・・、いや、年齢的にそうなるだろう、なんて思っていましたが、どうも自分、オリジナル・ブルースの泥臭さは、嫌いではないんですが、どこか肌に合わない感がある。
BBキングとか、マディー・ウォーターズとか、メジャーどころのCDは揃えたのですが、常に聴くほど好きでもないかなって感じます。
これはオリジナル・カントリーなんかも同じ。
しかしジャズは、聴いて知ろうとか特に考えてなかったのだけれど、コレクター癖のわたしらしく、メジャーな名盤を揃えるだけ揃え、放置していたのですが、最近気まぐれに毎日なんとなく聴いているうちに、非常に「いいな・・・」と思うようになってきました。
そんなわたしがジャズに手を出した、もともとの切っ掛けは、2006年頃。
前の職場の、書店時代の先輩に、トランペット演奏者の方がいて、その人がジャズ好きで、わたしにいろんな人を紹介してくれたことです。
その人の言うがまま、マイルス・デイヴィス、ビル・エヴァンス、ジョン・コルトレーン、ジミー・スミスなんかのCDを購入。
ちなみにビル・エヴァンスは、ジャズ初心者の定番らしいですが、わたしはこの人の名盤「ワルツ・フォー・デビィー」が、何度聴いてみても、あんまりいいと思わないんですよね。
それくらい、どうもピンとこないんですが、マイルスのベスト盤だけは以前からいいなと思っていて、時折聴いていました。
でもいつだか、「ジャズはベスト盤で聴くもんではない!」という話をどこかで聞き、それを真に受けて、その後何枚かマイルスのアルバムを買いました。
それでも未だに、やっぱりこの「ベスト・オブ・マイルス・デイヴィス」が、一番いい内容だなと感じるんですよ。
こう書くと「なんもわかってないヤツだな!」と思われるかもしれませんが、まあ、実際最近気に入り始めた初心者なのでご容赦ください。
わたしのお気に入りの、ザ・ベストオブ・マイルス・デイヴィス、・・・廃盤っぽい。↓
とまあ、いろいろ聞きたくて、ジャズの名盤入門 (講談社現代新書) という本を買って、それに載っているのを片っぱしから買ってみるという、30年前にロックでやったことと同じようなことをやってみたわけですが、やはり好みは出るけれど、そこに掲載されている作品は、どれも定番中の定番というだけあって、いいなと素直に思える内容でした。
中でもわたしが特に気に入って、結構よくチョイスするようになったのが、デイヴ・ブルーベック・カルテットの、「タイムアウト」という作品。
トルコ風ブルーロンド
この人の他の作品をまだ聴いていないので、全般的には語れないんですが、このアルバムに関して言えば、ジャズ!!というより、クラシックの雰囲気とジャズとの融合という感じがして、わたしはそこがとても好きなんです。
やはりわたしは、白人色のあるサウンドが好きなんですよね。
超メジャーな変拍子のテイク・ファイブ。
有名な割には、ドラムソロなどのインプロ合戦が濃厚で、初心者にはついてゆけないだろう・・・というような趣旨が書かれていましたが、わたしはバンド演奏経験者ですので、そういうのに全く抵抗なく楽しめます。
でも、この曲もいいけれどやはり最初のトルコ風ブルーロンドの方が好きかな。
ちなみに、わたしは50年代から60年代、ロックが勃興する頃までのジャズが好きな傾向があるんですが、この時代のアルバムを聴くと、ロックばっかり聴いていた身から感心するのは、古いのにとても音がクリアーでいいな、という点です。
やはり、ジャズボーカルでもない限り、基本楽器だけだから、楽器の音色を聴かせてなんぼなのか、60年代のロックに比べると50年代ジャズはいい音に聞こえる。
そこに注意していろいろ聞いてみますとね、やはりレコーディングって、生身の人間の音、ボーカルが一番難しいのかなって感じますね。
歌が入ると、やはりどうしてもサウンドが荒々しくなるというか、歪む傾向になるような気がするのだ。
とまあ、純粋に楽器のサウンドを楽しむという点でもジャズはいいものです。
わたしはピアノ好きかなと思っていたんですが、ピアノメインのサウンドより、楽器が多く入った音楽の方がより好きだということもわかりました。
特にアルトサックスの音が好きだと感じ、ピアノの伴奏にアルトサックスがのっかってくると、なんかホッとするというか、ジーンときます。
ちなみに、わたしが聴いた、わたしみたいな初心者が、いかにもバーでかかっていそうなジャズのステレオイメージ通りで、とっつきやすいなと思った名盤は以下の3枚です。
1.アート・ペッパー・ミーツ・ザ・リズム・セクション