一昨日、昨日は、東京は大雪で、外仕事で散々な目に逢いました。

ホント、転倒して事故るかと思いましたよ。

 

というわけで、今日から2022年初めての連休です。

朝からまったり、いつもの恒例、音楽三昧。

 

今日、最初にチョイスしたのは、かなり久しぶりにトレイに載せたこの作品。

ウッドストックの映画やDVD等を見た方なら、印象に残ってる方もいるんじゃないでしょうか?

そのウッドストック・フェスティバルで華々しく登場した、

クロスビー・スティールス&ナッシュ。

彼らの1969年のクロスビー・スティールス&ナッシュという、そのままタイトルのデビュー作です。

 

まあデビュー作と言っても、バーズバッファロー・スプリングフィールドホリーズなど、60年代の大物バンドに在籍していたメンバーの、新たなる旅立ちですから、ホットな新人の作品ではなく、それなりの貫禄作です。

 

 

オープニングを飾る、ウッドストックでのステージでも有名な、 Judy blue eyes

 

ちなみに、彼らの有名な作品は、ロックの名盤〇〇選というのに、必ず選ばれる、この次の、「デ・ジャヴ」という作品で、それにはプラス、あのニール・ヤングが加わっています。

わたしもデ・ジャヴは、このブログの最初の方で取り上げたくらい好きな作品で、一時そればっか聴いていた時期があったくらいです。

 

そのデ・ジャブとライブアルバムで、彼らは一時休止してしまい、その後再始動してからは、このアルバムにあった、穏やかな歌が多いのにどこかキリキリと緊張感がただよう、ロックのダイナミズムみたいなのが無くなった感じがして、悪くはないんですが、わたしは彼らにイマイチ刺激が感じられなくなりました。

 

あのデジャブの緊張感と面白さを求めても、この時期にヤングを含めて4人で出した作品が他にないので、それ以上求められないもどかしさがあるのですが、唯一あの雰囲気を味わえるのが、このひとつ前のデビュー作だ。

ただこのデビュー作には、緊張感をもたらすニール・ヤングが参加していないので、若干ですが、少し穏やかな空気になっています。

でも、デジャブにある多彩な面白さはこの作品でも、かなり濃厚に楽しめると思う。

 

 

Pre-Road Downs

元ホリーズで、イギリス、マージビート系のグラハム・ナッシュの作品はPOPでキャッチー寄りな親しみやすい歌が多い。

 

ヒッピーやジミヘンなどのロックが燃えた時代に、あえてアコギを表に出して、コーラスの美しさを前面にという、一見時代錯誤なイメージなんですが、でもそれがどんなロックバンドにも負けないくらいロックのスリル、ダイナミズムを醸し出しているのだから面白い。

アコギでこんなにロックができるのかと、ロックをやってやるぜ的な空気なんか彼らから感じられない分、より凄みが感じられる気がします。

わたしの考えが古いのかもしれませんが、やっぱりアメリカ人、イギリス人は根がロックなんだなって思う。

 

ちなみにロックと言っても、上の映像でもわかるかとは思いますが、スティールスに強く感じるヒッピー時代のロックという感じで、それにクロスビーが得意なサイケデリックな影響もあり、イギリス人のナッシュのPOPさもある、サイケ・ヒッピー時代のPOPでフォークなニュアンスがある、シスコサウンド系ロックという感じの音楽です(わかりにくいか・・・)。

 

 

Wooden Ships

元バーズのデヴィッド・クロスビーが関わる作品はサイケの妖しい香りが漂う。

 

こうしてメンバー全員が異なる個性を背景に、多彩なカラーをバンドに提供できるというのは、ビートルズもそうですが、メンバーの一人だけが曲を書いているようなバンドにはない、飽きない面白さがあると思う。

人の趣向の違いをアピールポイントにし「音楽性の違い・・・」うんぬんやらないところは、素晴らしいと思うし、音楽性の違いで過去にさんざん人とモメてきたわたし的には、羨ましくもある。

 

とまあ、美しいコーラスが得意なバンドが大好き・・・でもあんまり甘ったるすぎるパワーポップは嫌い、かといってアマチュア感のあるガレージギターロックみたいなのも好きじゃない。

そんなわたしに、まさにピッタリな硬さと柔らかさのバランスがいい音楽をやるグループです。

 

わたしのような、飽きっぽい性格の人には、とても楽しめるバンドで、ヒッピーとかあの時代のロックがたまらないという方にはお勧めです。