寒くなってきましたね。
病気療養も長くなりましたが、徐々に元気が出てきている感じはします。
ということで、今日チョイスしたこの1枚は、久々に少し元気気味な音楽!
元気と言ってもガキの元気ではなく、大人のダンディーなダンスの、
ロキシー・ミュージック、1975年の5枚目、「サイレン」
ファンキーでダンシンな、このアルバムの代表曲、Love Is Drug
こういうサウンドは、後のデュラン・デュランとか、ニューロマンティック路線のハシリではないかという感じがします。
ロキシー・ミュージックは、ボーカルのブライアン・フェリーを含め、日本でも割と名前はメジャーだと思いますが、でも好んで聴いている人ってどれだけいるんだろう?って思います。
彼らと言えば問答無用でこの曲でしょう?みたいなのも、パッと浮かばない気がします。
ちなみにロキシ・ーミュージックは結成当時のサウンドと、後半のサウンドが結構違うバンドではないかと思う。
初期はフリーキーなサウンドというのか、とち狂ったニューウェーヴのハシリというのか、ちょっとヒステリックなイメージの、あんまりPOPではない歌が多いイメージがして、わたしは初期の4枚くらいはあんまり好きではなく、それほど聴きません。
しかし彼らを聴いていると、今回推しの、この「サイレン」から、サウンドの傾向が変わる感じがします。
凄くファンキーで、ダンサンブル・・・、まあ、ダンディーなボーカルのせいで、どこか大人っぽい雰囲気なんですけれど、とにかく大人の男女がカッコよくクラブで踊れるようなサウンド傾向になる。
そして、後のラストアルバムで名盤とされる「アヴァロン」の、ムーディなダンディズム一直線な雰囲気も、この作品くらいから急に出てくる感じがします。
ムーディ路線のEnd Of The Line
でもこう聴くと、フィドルが入ったり、意外とオーソドックスなアメリカン・フォークロックからの影響を感じる音楽だなと思ったりします。
そういえばブライアン・フェリーは、一見共通点のなさそうなディランのカヴァーをやっていますよね。
彼ら、こういう曲は、初期には絶対やらなかった気がします。
She Sells
こういう音楽を聴いていると、彼らはやはり、80年代初頭のニューウェーブ・サウンドの雛形を6年、7年も早く作った感じがします。
それにしても、このアルバム、聴いていると、非常にグルーヴィーなベースの良さが光っているなと、つくづく感心させられます。
そのベーシストは、ファン以外にはほぼ無名ではないかという、 ジョン・ガスタフソンという方。
リバプール出身で2014年に亡くなっているようです。
いい演奏をすると思うのですが、向こうのWikiを見てみると、このロキシー・ミュージック以外ではそれほど目立った活動が見えないのが不思議というか残念というか・・・。
ロキシー・ミュージックの「サイレン」、彼らを聴いてみたいという、普通のロックファンに、最初の手始めの1枚としてぜひお勧めしたい作品です。(これか、フレッシュ+ブラッドが最初の1枚として、個人的にはいいと思います。)