真冬の寒い2連休最終日。

仕事の疲れから、相変わらず何もする気が起きず、昨日に引き続き、音楽三昧。

 

午後少し買い物に出かけ、帰って夕方になって、なんとなく黄昏た気分になったので、そんな淋しい心に語り掛けてくれる音楽・・・。

ちょうど、2年前の今頃体を壊して、家で一人このアルバムばっかり聴いていたっけ?

そう思い、年末に続いてこんな気分の時の私の定番、スティリー・ダン!をチョイスしました。

 

わたしが彼らのアルバムでどれをあえて推すかというと、難しいですが、これかな?という1974年発売の3枚目、プレッツェル・ロジック

 

 

アルバムの1曲目、これはライブバージョンですが、このアルバムからのヒット曲、Rikki dont lose that number

これ、音楽家は途中で入ってくるギターソロに、ぜひ注目してほしい!

とにかく、センスがいいというのか、こういうさりげないプレイを、才能があるギタリストのプレイというんだろうなと感動します。

 

ちなみに私事ですみませんが、このスティリー・ダンも、20代半ばくらいにCDを買っていたものの、当時はエイジャ/Ajaという作品以外は、あまり良くわからない作品だなと感じていて、そんなに聴きこんでこなかったんです。

しかし、近年は、もうこれしかない!ってなるくらい、彼らの作品ばかり目覚めたように聴き始め、中毒になるほどそれ三昧になってしまいました。

 
スティリー・ダンの良さって、これは何度も言っているんですが、結構マニアックなことをやっているんだけど、面倒くさく聴こえないというか、複雑さを感じさせないところなんですよね。
それと、やはりセンスが、AORやシティPOPに通じる感じで、アメリカンならではの泥臭さがあまりなく、どこか都会的に聴こえるところですかね。
 
彼ら後半は、もうバンドの体をなしておらず、凄腕スタジオミュージシャンを集めて演奏させる、みたいな、フュージョンに歌詞がくっ付いているようなサウンドになってゆきます。
カシオペアとか、ああいう音楽に歌が乗っかっちゃっているサウンドみたいな。
 
その点今回推している「プレッツェル・ロジック」というアルバムは、まだロックバンドの体をなしていた、最後のスティリー・ダンという感じで、オシャレで都会的な雰囲気や、ジャズ・フュージョンぽいニュアンスこそ、後期とそんな変わりませんが、割とロック的なギターソロが入ってきたり、ロックバンド、スティリー・ダンという感じはします。
 

 

Night By Night

よりソウルフル、シティPOPなこの曲も、間奏のギターソロのセンスが光ると思います。

サウンドの傾向は、名盤ajaなどの後期とそんなに大きくは変わらないけれど、唯一このロックっぽいギターがあるかないかが、後期と大きく違うかなと思います。

 

これ、オリジナルメンバーのデニー・ダイアスが弾いているのか、ドゥビー・ブラザーズにこの後移籍するジェフ・バクスターが弾いているのかはわかりませんが、主役の二人に隠れた地味メンバーの役割の大きさが良くわかる。

 

 

ムーディで秋の淋しさが出ている気がするAny Major Will Tell You

でも絶対湿っぽくならず、どんよりともせず、カラッと他人事みたいな癒しの空気があるのが、スティリー・ダンの音楽の良さだと思います。


スティリー・ダンの作品については、以前もAjaや、この次の「うそつきケティ」、先日はファーストアルバムを熱く語ったりしましたが、本当にどれか1枚は選びにくいです。

こういうサウンドが好みだったら、もうファーストから、どのアルバムも全部良い、駄作のない出たスタジオアルバム、全てお勧めという高度なバンドです。

 

ちなみに、最初に言った通り、このアルバムを聴くと、昨年冬に病気療養していた時を思い出し、この作品がどれだけ当時のわたしを癒してくれたかわかりません。

少年時代の恩人がビートルズなら、中年時代のわたしの恩人は、スティリー・ダンです!

 

ということで、今週も頑張りましょうかね。