もう秋なのに遅い夏休みが終わり、今週から仕事、仕事の日々に復帰。

しかし、気持ちが入ってないせいか、昨日はしょっぱなからちょっとしくじってしまいました。

今週は日曜に出るので、今日は休みですが、休み明けにはしっかり絞られることでしょう・・・ということで、ホント気分があがらない休日。

 

とまあ、そんな今日のこの1枚ですが、特に意味はありませんけれど、今回は久々の1960年代、アメリカからチョイスしてみました。

ウェストコーストのフォークロック、サイケシーンから出てきた異色のバンド、LOVEの1967年のサードアルバム「フォーエヴァー・チェンジズ」です。

 

Alone Again Or

 

このLOVEというバンドは、多分古いロック好き以外にはそんなに有名ではないと思いますが、1960年代後半に活躍した、アメリカのバンドです。

黒人ボーカル、アーサー・リーを中心・・・というか、ほぼ彼のワンマンバンドで、他はリードギターも黒人、そして残りのリズムギターやベース、ドラムが白人という人種混合バンドだ。

 

黒人がリーダーでフロントというと、ソウル系かとすぐ想像してしまいますが、上の映像でもわかるとおり、黒人リーダーのバンドで、ここまでブラック色のないロックは珍しいというくらい、ソウル、ファンク色は皆無と言っていいです。

ビートルズや同じアメリカ・ウエストコーストのザ・バーズに影響を受けた、フォークロック、あるいは60年代ビートサイケなサウンドで、アメリカのビートサイケというと、ガレージ系の粗っぽいギターサイケがどうも思い浮かびますが、LOVEはもっと上品な感じの、それこそザ・バーズのようなサウンドだ。

 

 

The Good Humor Man He Sees Everything Like This

フォークロックから発展した上品なサイケという感じ。

 

彼等の中でもこの「フォーエヴァー・チェンジズ」というアルバムは、60年代ロックの名盤として、マニアにはそこそこ有名かと思いますが、確かに彼らを最初から聴いていると、この作品はホント、この時のアーサー・リーが特別神がかっていたとしか思えないくらい特別感があります。

それくらい、これだけが特別ずば抜けた凄い作品!という空気を、聴いていて感じます。

 

これ以前のLOVEはホント、それこそもろザ・バーズみたいな、完全フォークロック路線な感じがするし、これ以降は、やはりアメリカの1970年前後によくある、ブルージーで少しハードロックっぽいニュアンスのある、普通のヒッピー系ロックになってゆく感じがあります。

この作品が、LOVEのオンリーワンな個性爆発作品だと思う。

 

 

わたしが25年間の間、ダントツで好きな、Maybe the People Would Be the Times or Between Clark and Hilldale

この曲を作ったアーサ・リーの神がかり的な才能に、わたしはもう無条件でひれ伏してしまいます。

 

とまあ、今でこそこれは名盤として残っていますが、発売当時は全米154位(Wiki情報)と、バーズなんかとは違い全く売れなかったみたいです。

後々、ロック通というか、評論家筋に再評価されたものでしょうが、基本わたしはそうした評論家が偉そうに騒ぐ、後から評価が高くなるカッコつけた名盤みたいなものは大抵いいと思わないんですが、この作品に関してだけは珍しく意見が一致する感じです(笑)