今更やっと夏休みに入りました。

でも毎日イマイチな天気だし、おまけにむし歯で歯を抜いて入れ歯にされそうだし、何かとトホホな毎日・・・。

昔プチ・ビジュアル系ロッカーだった面影は、今や生き方にせよ見た目にせよ、微塵もありません。

というわけで、夏休み初日は疲れをいやす&安静ということで、相変らずラクチンでワンパターンな音楽鑑賞三昧。

 

今日の朝、最初にチョイスしたこの1枚は、以前見たインタビューで、元祖パンクバンドのダムドが「ヒッピー崩れのクソ野郎たちだ!」と罵声を浴びせていた・・・、そんな元パンク・ニューウェーブに憧れていたわたしが、今やパンクなんて比較すらできないくらい大好きな、70年代のブリティッシュロックバンド、

ウイッシュボーン・アッシュ!

 

彼等の1971年のセカンドアルバム、日本タイトル「巡礼の旅」と題されたPilgrimage

確かに、この作品の楽曲イメージ的にピッタリなタイトルです。

 

まさに中世、巡礼の旅をしているといったムードのValediction。

このアルバムでわたしが一番好きな曲です。

 

このウイッシュボーン・アッシュ、確か以前もチョイスした気がしますが、70年代ブリティッシュの、大物ではないかもしれませんが、2番手、3番手くらいの、少しツウなバンドという感じでしょうか。

 

テッド・ターナーと、フライングVとインテリ眼鏡が印象強いアンディー・パウエルの、2人のギタリストを看板に掲げたバンドです。

とはいっても、上の曲でもわかると思いますが、この時代によくある、ハードで攻撃的なツインギターの攻防というバンドではなく、とても美しいアンサンブルを奏でる、どちらかといえばエネルギーに傾くのではなく、とても音楽を聴かせるバンドです。

 

ジャンル的に説明するのはあんまり好きではないですが、あえてわかりやすく言うと、このバンドはなんだろう?

プログレ?70年代ブリティッシュロック?

確かにプログレ的な壮大さはあるけれど、でもそれほどトリッキーでもなく、4枚目のアルバムなんかはシンプルなアメリカンロックンロール指向を出し始めたりします。

 

でも彼らの持ち味は、この作品とか、名盤リストに大抵選ばれる次の「アーガス」あたりの、どこか美しくてヒーリング的な作品がいい気がします。

特に朝日が入ってきたばかりの気怠い時間にピッタリなんじゃないかと個人的には思う。

 

 

Alone、このアルバムはこうしたインストナンバーが多い。

 

 

Jail Bait

上の2作品だけだと勘違いされるかもしれませんが、ギターバンドだけに、こうしたハードでブルージーなロックンロールも上手いバンドだ。

時代が進むにつれ、こういう方向性が強くなってきます。

 

とまあ、パンクスがクソだなんだ言おうが、わたしが今もっともよく聴く、ブリティッシュバンドの一つで、70年代ブリティッシュを語るうえで、絶対に欠かせないバンドです。