今度OPENする新店の応援として、東京は城南地区に行ってきました。
応援には僕のほか、東京、横浜、千葉など各店からうちの店長連中が参加。
久々にその店長達と会い、和気あいあいと仕事を始めました。
ちなみに、うちの会社で和気藹々と仕事できるのは本当に珍しい事だ。
そうなった理由は多分、社内の緊張感ある大物が一人も参加していないからである。
人一人の影響力って大した事無い様でいて、実は物凄く大きい場合がある。
例えば、いきなり比較が壮大になりますが、スターリンとかヒトラーとかそうじゃない?
強烈なのがいるといないで、人の心理や体制に与える影響は大きい。
でも強烈なのがいないということは、強引に指揮をとる人がいないという意味でもある。
案の定仕事がどこに向かい、果たしていつ解放されるのか、誰一人としてわからない状況になった。
手伝いの僕らからすると「どこまでやればいいのさ?」といい加減疲れてくる状況。
しかしそんななか目立ったのが、親会社から来てるS課長である。
彼は今回のリーダーの一人だが、この人ある意味面白く、ある意味困った人なのだ。
S課長、別にエラソウでも傲慢でもなく根はいい人である。
だがやたら声が大きく、自分の話ばかりのオレサマだ・・・。
この日も終始「俺はもう3週間休んでないぜ!」と連呼していた。
誰かが「みんな遠方から来てるし、帰りも遅くなるから、段取り決めようよ!」と提案をしても、「でもみんなは普通に休んでるからいいよ!俺なんか明日も明後日も・・・もう3週間休んでないぜ!」と、何の回答にもなってないことに本人気付いてるのか、気付いてないのか・・・。
でも大変といっておきながら、そんな嫌そうな感じでもなく、どちらかといえば嬉しそうな(笑)
「俺はこんなにひどいぜ~!」と他人にいう事が楽しくて仕方ない感じ。
まあ今回に限らず、S課長はいつもこんな感じです。
「今日こんなことあって・・・」と誰かと話してたりすると、横からいきなり「そんなの大したことないって、俺なんかさぁ~」と入りこみ、気付けばいつのまにか彼の武勇伝や持論を延々と聴かされるはめになっている・・・。
こうなると当然こちらは一言も発せられない・・・。
こちらがいくら退屈そうにしようが効果なし。
相手がどうあろうが、ひたすら自分の言いたい事を気が済むまで言う。
まあ、ある意味うらやましくもある性格・・・。
こういう人の心理ってどうなんでしょうね?
でも本当に悪気がなく天然なのはわかるんですけどね。
ところでこのS課長、最近悲しい事件があった。
彼が入社時から可愛がってた後輩が、S課長と同格になってやってきたのです。
この人、僕と比べても4歳くらい歳下だが、見るからにいかにも頭がキレそうだった。
実際一緒に働いてみても、ミスはないし、約束はきちっと守り、仕事は速く、段取り良く進める。
「俺はさぁ~」ばかりのS課長と違い、人の話は良く聞くし、人格の違いは歴然だ。
で、その人、先日一足早く、それも何段階かぶち抜きで、いきなり本社の若き重役に抜擢されてしまった!!
これには、まあ納得だよなぁ、とは思いながらも流石にみんな驚いた。
だがそれより僕は、それを聞いた途端がっくり肩を落とし、心ここにあらずのS課長の姿が、今も焼きついて忘れられない。
この事件があって以来、僕はS課長に会うのは、今回の応援が初めてだった。
まあ、一年くらいしかたってないが、S課長あいかわらず大声で、全く状況をまとめられない。
あの頃となぁ~んにも変わってない。
おまけにそのことに本人まるで無自覚。
でもなぜか彼を憎めず、あいかわらず面白いなと思う自分がいた。
やがて何とか応援から解放された後、僕は彼とキョウザを食べに行った。
そこでも彼の「俺はもう3週間休んでないぜ!」話を散々聞く羽目に・・・・・・。
でもその代わりと言ってはなんですが、全額おごってくれました!