昔、同じ店で同僚になって以来、普段から親しくさせてもらってる店長がいます。
彼、仮にA店長としよう。

そんなA店長、何かわからなかったり、悩んだりするたび、すぐわたしに電話してきます。
それこそ週に数回、おやおや、またか(笑)というほど・・・
彼の方が、歳は1つ上だが、どちらかというと、向こうがわたしを頼ってる感じである。

そんな彼からのいつものごとく電話が・・・、
あれは確か、先週の中ごろの事だったと思う。
そこで彼は唐突に、
女性誌のJJ、何冊か我が店に融通していただけないでしょうか?」
と言ってきました。
定期改定での冊数指定を少なくしすぎて、多分売り上げに響いてピンチなので、たっての願いみたいです。
 
今この女性誌のJJが、なんだか物凄い話題になっているんですよ。
なんでも韓国のアイドルグループ、東方神起というのを特集しているかららしいです。
わたしは別世界で生きていますので、名前しか知らず、メンバーの顔さえ浮かばないんですが、日本でそんな人気があったとは知らなかった…
 
わたしは普段から親しくしている彼のピンチだからと、売れるとわかりきっているけれど、頑張って10冊ほど融通しました。
彼がいたく喜んで感謝したのは言うまでもありません。
彼は電話切り際、
「ホント感謝です!もし次に売れ筋雑誌情報が比較的早く入ったらまた教えてください!わたしもjagさんには特別早く教えますから!!」
 
 
そして、その電話から約一か月後の今日。
別の雑誌で東方神起特集があって、私の店は予約だけで全部売り切れてしまいました。
これでは店頭に並べるものがなく、印象も悪い。
そこでパソコンで他店のデーターを確認してみると、なんとA店長、どこかでいち早く情報を入手していたらしく、他店とは比較にならないありえないくらいの在庫を確保していることがわかりました。
 
「もし売れ筋雑誌情報が入りましたら、わたしもjagさんには特別早く教えますから!!」
確かそんなようなことを言ってたよな・・・と思わなくもなかったが、まあ、それはいいとして、わたしは前回の貸しもあるし、ほんの5冊だけでもいいので、融通してもらおうと、早速A店長に電話。

「あ、もしもし、Aさん?あのね、雑誌少しだけ融通してもらえませんか?5冊だけでもいいんです!!」

わたしがそう言うと、A店長、ものすごくドライに、

「ムリですねぇ~!売れるとわかりきってるものを渡すわけにはいきませんよ!」

え~っ!!!!

ちょっと!!
これどう思います???

わたしはガックリしながらも、鈍いもので、その時は普通に話して電話を切ったんですが、なんだか時間が経つにつれ、
益々納得いかなくなってきた!!


いや、ひどい!
ひどすぎる!!


でも思えば、彼に以前雑誌を融通したのは、わたしの勝手だ。
彼は「わたしも次回の売れ筋は真っ先に、jagさんに少し渡しますよ!」とは言っていない。
彼にはまあ、あげる義理がないといえばない。

でもさ、わたしのこの気持ち、わかってもらえるだろうか?
なんか自分のお人よしさがホント、嫌になる・・・

わたしの座右の銘。
信じられぬと嘆くよりも、人を信じて傷つくほうがいい。(By武田鉄矢)
まあ、でも、傷つく度合いにもよりますけれど・・・