「店長~、もうバスないんですけど、うちまで送っていって下さいよ~」
今日、卒業で最後の女子大生アルバイトがそう言ってきました。
この子最後にして、たった一度の深夜勤務だったのである。
 
「おまえんち、どこだっけ?」

 

 

聞けば、クルマで行くほどの距離じゃない。
でもまあ、最後だし、帰りの方向が同じだったので、いいよ!と乗っけていくことにした。

 

(車の中での会話)

 

「てんちょおデートですね~」

 

 

 

「デートって言っても3分もかからないじゃん。」

 

 

「3分でもいいんですよぉ。でも店長なんで結婚してるのぉ~」

 

 

「さあ…、なんでだろう?」

 

 

「独身だったら良かったのに!」

 

 

「なんで?」

 

 

「でもさぁ~、浮気は男の甲斐性だよね。」

 

 

「なにいきなり…、それは違うだろ。」

 

 

「え~、人生一度なのに、だってわたし、店長のこと本気で好きなのにぃ~!」

 

 

はいはい、うちここね!
じゃまたな。元気でな!

 

「店長次いつ入ってますかぁ??」

 

「あさってかな。」

 

「遊びに行っちゃお。じゃまた~、ありがとうございます!!」

 

 

う~ん
なんかこういうこと書くと、ケッ!自慢かよ?と思われたりするので嫌だが、自慢だったりする。
だって、ひさびさにちょっとドキドキしたし、41にしてまだまだいけてるかも?
 

クルマを降りて帰ろうとする彼女に、最後にちょっと気になってたことを聞いてみました。

 

「あのさ…、おまえって、何年生まれだったっけ?」

(ずっとこれが気になっていた…)

 

「えっ? 何年生まれって…、生年月日ですか??」

 

「うん。生年月日…」

 

「平成元年で~す!!」

 

 

平成元年!!
平成元年!!

 

うわ、きた!
やっぱり平成生まれだったか!!
ってことは、俺、平成生まれにもてあそばれてるってこと…?
 
しかし、平成って、ちょっとショック…
小渕元総理が「年号は平成!」と言った、例の有名なあの映像…
自分あれ、TVでリアルタイムで見てたし、まるで昨日のことのようにハッキリ覚えてます。
彼女その頃、まだ生まれるか生まれないかだったということですよね?

 

それにしてもつい数年前、バイトくん達と、この先平成生まれと働くようになるのかぁ?なんて笑ってたのを思い出す。
その平成生まれと、一緒に働いてるどころか、もうこんなことになってるとは。
そりゃ、歳とるはずだよ…。

 

しかし、なんだか最近ブルーなことばっかりだったけど、こんなこともあったりするから人生面白い。
でも気をつけないと…。
あいつ結構かわいい顔してるし…、ブルブル、いかんいかん!!!