毎日クソ寒い中、相変わらず外仕事に勤しんでいますが、明日から久々の連休です!
ということで、今日はテンションもそこそこ高いので、パワフルな音楽が聴きたくなり、チョイスしたのは、わたしが大好きなこのバンド、お馴染みのAC/DCの1979年の「Highway To Hell」。
一応UKロックカテゴリーに入れてはみましたが、オーストラリアで結成されたバンドです・・・って、みな知ってるか。
オープニングからいきなりの不滅のハードロックンロールの名曲、Highway to hell
ちなみに、この映像でも歌っているボーカルのボン・スコットさんですが、彼はこのアルバムが出た後、なんと急死してしまいます。
バンドは急遽新ボーカリスト加入を余儀なくされ、新たに加わったボーカルで出した次作「バック・イン・ブラック」は、なんと空前の売り上げを記録してしまう。
今でもマイケル・ジャクソン、イーグルスに続く、アメリカで過去3番目にたくさん売れたアルバムの記録を保持しているらしい。
その空前に売れたバック・イン・ブラックで歌う、ブライアン・ジョンソンというボーカリストの声が、ちょい金切り声というか、ヒステリック気味に聞こえるハイトーンヴォイスで、悪くはないんだけれど、あんまりわたしの好みではないんです。
やはりわたしは、ここで歌う、なんかお茶目な憎めないキャラみたいなところがある、ボン・スコットのボーカルが好きだ!
この初期のAC/DCのなんとなく愛すべき雰囲気というのは、ギターのアンガス・ヤングの、小学生の子供に扮したキャラもあるけれど、ボン・スコットの、カッコよくはないけれども、どこか面白そうな兄ちゃんキャラが大きかった気がする。
なので、わたしにとってのAC/CD最大の名盤は、ボンの遺作であるこの「地獄へのハイウェイ」です。
ギターリフがカッコイイ、If you want blood(You got it)
AC/DC、まあハードロックバンドになるのでしょうが、でもこの作品に限らず、初期の彼らを聴いていると、よくあるハードロック、メタルとは何か印象が少し違います。
その理由は多分、まずはドラム、ベースのリズム体だと思う。
彼らは一般的なハードロックのように、あまりリズムセクションが重く凝っているみたいなところがなく、ストレートで軽快な8ビートの上に、ベースがルートを刻むことが多く、これがスカッと爽快感があって、ハードメタルというよりかは、パンクとかパワーPOPみたいな印象を感じます。
そしてもう一つは、ギターが意外とジャリジャリな音で、一般的なハードロックみたいに人工的にエフェクトで加工せず、ストレートにアンプにただ繋ぎましたみたいな、シンプルなサウンドだということかなと思う。
アンガス、マルコム・ヤング兄弟のツインギターなので、重なるとまあそれなりに太いサウンドには聞こえるけれど、あんまりギターがガイーンと歪んでいないところが、ありがちなハードロックらしくなく、ブルージーな印象すら感じます。
で極めつけは、ボーカルのボンで、先ほども言ったように重くならない、どこかカラッとコミカルな雰囲気なところが決め手だ。
まあ、これらがAC/DCサウンドの独特な個性を作り上げていると感じます。
というわけで、とてもパワフルな音楽ですけれど、初期AC/DCは聴いていて疲れないし、凶暴な気分にもならず、明るく楽しくノレてしまう。
そこが彼らの、他にない素晴らしさだ。
ちなみにわたしは、ボン時代の初期のアルバムは全部揃えていますが、ブライアン・ジョンソンになって以降のAC/DCは、その前代未聞に売れまくった「バック・イン・ブラック」しか持っていません。
それくらい、ボン・スコット好きで、彼のブレイク直前の早い死が残念でなりません。
もしボンが死んでなくて、今でもAC/DCのボーカルを続けていたら、どうなってたんだろうなぁ??