たった1日仕事に行って、またすぐ休み・・・。
羨ましく思われるかもしれませんが、来月末まで連休が一度もありません。
まあ、悪天候の梅雨や、うだるように暑いこの時期はどうせ出かけられないし、まあいいんですけどね。
でも気分転換できないなぁ~
そんな中少しでも気分転換をしようと、いつもの仕事帰りのブックオフ詣でに。
何か掘り出し物のCDはないかと探していたら、洋楽Kの棚にカブキロックスが入っていて、思わず笑ってしまいました。
まあ、結局CDは何も買わなかったんですが、帰っていつものごとく音楽鑑賞。
今日チョイスしたのは、以前そのブックオフで発見し、500円くらいだったので思わず買ってしまった作品です。
1965~70年くらい生まれの方で、当時洋楽に興味があった方なら、絶対に「懐かしい!!!」と唸るに違いない、メン・アット・ワーク。
ちなみに、彼らはオーストラリア出身で、デビュー作からいきなり全米トップをかっさらった、典型的な80年代代表の産業ロックバンドですが、元々売れ線を狙っただけみたいなバンドではなく、いかにも80年代的な、ゴージャスな産業ロック曲という感じではない。
なんというか、POPながらも、オーストラリアだけに、エスニックな要素を感じるというか・・・。
とりたてて奇をてらったアレンジや楽器を使っているわけではないんだけれども、他のバンドにはない独特の、コミカルでワールドPOPな空気を感じ、そこがこのバンドの魅力になっている。
どちらかといえば、暗い曲はほとんどなく、明るい雰囲気・・・、ボーカルのキャラから来るのだろうけれど、やはりコミカルという表現がピッタリくる曲が多いかな。
オーストラリアを歌ったというダウンアンダー。
確かに、アメリカ、イギリスのロックには感じない、オーストラリアの砂漠というか、アメリカとは違った大陸的空気を感じる曲だ。
リアルタイム世代には懐かしいだろう、Who can it be now? 邦題「ノックは夜中に」。
イントロや間奏で響くサックスの音色も、このバンドを特徴づけている気がする。
と、この彼らのベスト盤、彼らが現役で出した3枚のアルバムから、ほぼ均等にチョイスされているのですが、最初の2枚は世界的大ヒットして、わたしもかつてLPレコードを所持していたので、どの曲もよく覚えているし、非常に出来の良さというか、楽曲に魅力を感じ、自然に体が動きます。
しかし、突然人気が下降し、ツアー疲れからメンバー数人が脱退、全然話題にならなかった3枚目からの曲は、つまらないただの80年代無個性サウンドになっている。
話題にならず、売れなかったけど、内容はいいんだよね、みたいな作品は多いですが、こんなに極端に、クオリティーと売れ行き、やる気の凋落を感じる人たちも珍しい。
でも前2作がバカ売れして金だけは持っていたからか、お金をかけた豪華な音にはなっています。
でも、音のクオリティーは超進歩しているのに、肝心の曲がクソつまらないうえ、これまでの彼らの持ち味も魅力もすっかり失われている感じがします。
まあ、メンアットワーク自体が、ロックの歴史的に絶対価値のあるバンドとはいい切れない分、どこか残念なバンドだなという感じが付きまといますが、でも80年代を語るうえで欠かせないバンドの一つだと思いますし、売れた2枚のアルバムの曲は今も色あせない、歴史に残る名作群ではないかと思う。
だからこそ、今でもこうして、ベスト盤がコンスタントに出ていて、それなりに残っているのだと思いますが。
私の一番好きな、セカンドアルバムからのチョイス、Overkill。