毎日仕事連勤続きで、雨に打たれるはで散々。
そんな身も心も削った割に、今月の給料、残業代込み手取り17万で卒倒しそうになりました。
まさにワーキングプアーとはわたしのことで、なんか世の中おかしいぞと痛感するこの頃です。
・・・あ、いやいや、愚痴を言ってるとロクなことにならないので、これくらいにしておきまして、今日は久々の休みで、出かけたかったのですが、昨日までの疲れから、音楽をかけながら何度も眠ってしまい、一日ゴロゴロで終わってしまいました。
夕方くらいから少し元気が出てきたので、結構ロック目の音楽をチョイス。
というわけで、今日のこの1枚は、60,70年代ではなく、90年代から。
90年代に出たロックアルバムで、私の中では確実にベスト5に入ると思う、1995年の作品で、90年代とかもうついていけないよ!!とかいうオールドロックファンにこそ、ぜひ聞いてみてほしい、
Radiohead/The Bends
Fake Plastic Trees
わたしがレディオヘッドと最初に出会ったのは、確か93年か94年ごろ、ロッキンオンという雑誌です。
ロッキンオンって、当時はジャンルが偏っていた上に、なんだかライターが己に酔いしれたような、ポエムっぽい記事が多かったので、あんまり好きな雑誌ではなかったんですが、確かバンドメンバーにもらったものかなんかでした。
それにまだビッグになる前の彼らが紹介されていて、確か「パンクバンド」みたいに書いてあった記憶があります。
パンクとあったので、ラモーンズみたいな、高速アマチュアギターサウンドみたいなバンドだろうどうせ・・・と思ったのですが、聴いてみたら全然イメージとは違い、パンクというより、現代版プログレみたいなバンドだと思いました。
当時全盛を極めていた、ニルヴァーナのような、曲中の静と動の振れ幅が大きく、ノイズとメランコリーが同居しているような、ミドルテンポのナンバーを特徴とする、いかにも90年代的なロックをやるグループです。(90年代的ってなんだよと言われると困りますが・・・)
しかしアメリカのニルヴァーナーやスパッシング・パンプキンズとは違って、レディオヘッドはイギリスのバンドなので、上の曲でもわかると思いますが、イギリスらしい楽曲の美しさ、繊細さを感じ、あまり攻撃的で粗野な印象は受けないです。(高めの声でねっとり歌うボーカルの雰囲気もあると思う。)
そんな、ブリティッシュ・ロック伝統らしい美的センスと、90年代のバンドが持つ単純ではない、POPながらもどこか複雑な感じが、これまでになかったロックとして彼らに惹きこまれてしまう理由なのかなと感じます。
静と動、美しさが漂う、Black Star
わたしはレディオヘッドでは、このセカンドアルバムの「ザ・ベンズ」が最高傑作だと思います。
なのでこの「ザ・ベンズ」を迷わずお勧めしますが、どうも世界的、世間的にはこの次のサードの「OK・コンピューター」がこのバンドの最高傑作とされている雰囲気。
確かに悪い作品ではなく、これと似た路線な感じがする作品ですが、わたしは少し勢いを感じるファーストの「パブロ・ハニー」のほうが好きかな。
とにかくこの3枚は、このバンドのいい作品で、こういうのに興味が持てれば聴いてみる価値はあるでしょう。
ただ、その次の「キッドA]という作品は、POPな要素がほぼなくて、実験的、難解すぎて、ビートルズの「レボリューション9」を延々と聴いているような気分になります。
こんな前衛作品を全盛期にあえて出したバンドも凄いですが、それで英米No1を記録したのも凄い。
これがNo1なんて、90年代以前では絶対にありえないでしょう!と断言できる作品で、中期以降のPILとか、ポップグループとか、キャプテンビーフハートみたいな、ヘンなものがたまらなく好きという方向きの特殊作です。
ちなみに、わたしはキッドAに懲りて、それ以降のレディオヘッドをまともに聴いていないので、それ以降の今現在のレディオヘッドはよく知りません。