なんだかここ数日、寒くなってまた季節逆戻りという感じになってきましたが、今日は仕事が休み!
天気も悪いうえ、コロナウイルス緊急事態宣言解除対象外地域在住のため、休みの日は相変わらず家籠りです。
朝から部屋で一人まったり、音楽に耳を傾けるのは最高の幸せ!
とまあ、相変わらず、うちにある若いころにせっせと収集した1000枚近いCDの、自分で忘れていたものや、存在を忘れてはいなかったけれど、これまであんまり聴いてこなかった作品を、毎日これでもかと聴いています。
忘れているようなCDは、やはり自分の好みでないものが多い・・・と思いきや、そうでもなかった。
なんでこれを、若いかつてはさほど気に入らなかったのか??と不思議に思うほど、この年になってグッとくるものが結構あるのには驚いた。
まあ、ロックの歴史的名盤案内を参考に買っているはずなので、どれも名作のはずだから、元々それほど悪いものはないはずなんですが、昨日聴いて「あれ??、これって、こんなに良かったか?」と感心したその中の作品の一つが、ちょっとマイナーですが、
The McCoys/ザ・マッコイズです!
彼らの代表曲、Hang On Sloopy
この曲は、ジェフ・ベックがいた時代のヤードバーズがカヴァーしているので、知っている方も多いでしょう。
このザ・マッコイズは1962年アメリカで結成、1965年に上記の「ハング・オン・スルーピー」が全米No1の大ヒットしていると、アメリカのウィキペディアに記述されています。
CDジャケットの写真を見ると、マッシュルームカットで笑顔で楽器を抱えている、いわゆるビートルズに影響を受けて出てきた、典型的な60年代アイドルバンドという感じです。
上の曲はかなりPOPですが、アルバム全体を聴くと、ツイスト・アンド・シャウトみたいな、パンチの効いた、ブラックミュージックから影響を受けたロックンロールが得意なバンドという感じで、その点ではビートルズから影響を受けて出てきたアメリカンビートバンドの典型みたいな、初期ローリングストーンズにも通ずるサウンドだ。
だが、CDのクレジットを見ると、メンバーが作るオリジナル曲が少なくて、商業作家らしい人たちの名が作詞作曲欄に並んでいる。
その点が、同じアイドルバンドでも、ビートルズなんかとは違うかもしれません。
でもこのマッコイズ、アイドルバンドの割には特筆すべき点があって、それら多くのブリティッシュ・ビート影響下のアメリカンバンドより、はるかに上手く聞こえる演奏だ。
それらのギタービートバンドにありがちな、アマチュアっぽさや、やらされている感をあまり感じません。
ストーンズの「ペイント・イット・ブラック」に間奏が似ている、Don't Worry Mother, Your Son's Heart Is Pure
Don't Worry Mother, Your Son's Heart Is Pure・・・お母さん心配しないで、あなたの息子は純粋さ!とでも訳すのかな(笑)
いかにも健全なアイドルしています。
しんみりした、If you tell a lie
こういうのもうまい!
ちなみに、この演奏が上手で健全なアイドルバンドのメンバーは、リック・デリンジャー、ランディ・Z、ランディー・ジョー・ホブス・・・
ロック大好き人間なら、この名前を聞いただけで、「おっ!」と思うことでしょう。
そう、この人たちはこの後、アメリカのアイドルとはまったく正反対の、硬派なブルースロックで名をはせる、あのジョニー・ウインターと合流し、ジョニー・ウインター・アンドのアンドたちになるのだ。
同じくアメリカのウィキペディアには、本来、ジョニー・ウインター&ザ・マッコイズになるはずだったが、アイドルバンドだったマッコイズの名前を継続したら、ジョニー・ウインターのキャリアに傷がつくことをマネージメントが恐れ、アンドという名前になったと書いてあります。
それもなんかひどい話だな・・・。
後のリック・デリンジャーが放った名作、Rock N Roll Hoochie Koo
ビートルズのリンゴスターと共演しています。
バブルガムアイドルバンドやってた人とは思えない、硬派なハードロックンロールがかっこいい!
わたしの持っているマッコイズのCD、アマゾンでまだリストにありました→The McCoys