前回、ザ・フー初期編からの続きです。
 
70年代に入るとThe Whoは、よりハードロック色が強くなり、一見、初期とは全然違うサウンドになってゆきます。
しかし、根底にあるポップ志向とモッズ、トラッド魂みたいなものは一貫して変わりがありません。
そのためか、ハードロック色が強くなると言っても、いわゆるツェッペリンのような、他のUKハードロックとは全く異なる印象です。
 
後期(今も生き残っているメンバーで続けているようなので、この言い方が正しいかわかりませんが)のザ・フーの押さえるべきアルバムは、
「Whos Next」
「Quadrophenia(四重人格)」
この2枚の作品に尽きるでしょう!
 
ザ・フーのというだけではなく、ロックの名盤に必ず上げられる2枚です。

 

 

 

フーズネクストのB面(言い方が古い?)1曲目にして、彼ら後期一発目の大、代表作「 Won;t Get Fooled Again 」

 

上の映像の感じでもわかる通り、「whos next」は、ハードロックなザ・フーの代表作品みたいなアルバムです。

 

 

そして「Quadrophenia」(邦題:四重人格)はトミーで築いたロックオペラの進化した完成版という感じでしょうか!

まだどことなくサウンドが、初期ブリティッシュ・ビートしていた「トミー」より、ハードでダイナミックなロックサウンドになっているので、ドラマチックで壮大なストーリー性はトミーの比ではなく、せつな感動系ロック満載の、濃厚なアルバムで、これでザ・フーの進化は完成を見た感じがします。
このアルバムに付随する、映画「さらば青春の光 」はモッズの永遠のアイテムで、ブリティッシュ好きは必ず押さえないといけない作品だろう。
 

 

 

わたしはこれで、ザ・フーは完成された!と勝手に思っています。

この後に出る「フー・バイ・ナンバーズ」や「フーアーユー」は、まあ、これらを聴いてから余裕があればという形でいいんじゃないかなとは思います。

でも、ケニーロジャーズが入った80年頃とか、ポロッといい曲があったりするんですよね。

 

あ、最後に個人的に付け加えると、別テイクなどで編集したアウトテイク集のような作品、

「オッズ&ソッズ」

というのがありますが、こちらのバージョンのほうがいいのでは?というナンバーも入っていて、上の2枚が気に入ったのであれば、これも押さえるとよりいいでしょう。

 

 

Pure And Easyは絶対「オッズ&ソッズ」のバージョンのほうがいい!

 

というわけで、うん。

やっぱりビートルズ、ストーンズときたら、ザ・フーかもしれないな。