ここ最近は、ビートルズ以外は、アメリカンロックしか聴いてないんじゃないかと思うくらい、トレイに載せるCDはアメリカンロックばかりです。

でも考えてみたら、途中若気の至りはたくさんありましたが、思えば昔から自分は、ビリー・ジョエルとか、ホール・アンド・オーツとか、ジャーニーだとか、ブリティッシュよりもアメリカンな音楽を多く聴いてきて、馴染みがあるし好きなのだ!

それも、ブラックミュージックよりも圧倒的に白人音楽が好き。

さらに細かいことを言えば、白人音楽と言っても、ブラックミュージックから強く影響を受けた白人の音楽が好きなのだ。

 

というわけで、今日のこの一枚も、そんなわたしが大好きでよく聴くバンド、

スティリー・ダンの1975年の作品、KATY LIED/うそつきケイティー。

 

この作品は、このバンドの名盤ベスト3とかを選出するときに、いつも惜しくも次点・・・みたいになるアルバムです。

大体No1に輝くのはロックの名盤「Aja」が多いですが、わたしは彼らの作品の中では、この「Katy Lied/うそつきケイティー」か、一つ前の「プレッツェル・ロジック」が、彼らの個人的ベストだと思っています!

この2枚は頻繁にトレイに乗せるお勧めしたいアルバムだ。

 

スティリー・ダンは、初期のロックバンド風なスタイルから、やがてメインのドナルド・フェイゲン、ウォルター・ベッカーの共同プロジェクト的な雰囲気になり、フュージョンサウンドの先駆けみたいな、スタジオミュージシャンによるカチッとした演奏、音質となってゆきます。

でも割と初期から同じような指向があって、ドゥビーブラザーズなんかとは違い、サウンドの根底そう変わってないと感じます。

それは、アメリカンロックだけれど泥臭くない、都会っぽいお洒落なシティーPOPのセンスと言えばいいのか、そういうものが一貫してあるのだ。

 

さわやかに疾走する、Rose Darling

 

 


私が一番好きな、Bad Sneakers

 

この「うそつきケイティー」は、上の曲でもなんとなくわかると思いますが、初期のややギターロックだった雰囲気と、後期のスタジオミュージシャンによるフュージョン的なAORサウンドが、バランスよく共存している感じ。

ジャジーで、ムーディーな感じといえばいいのだろうか、印象に残るけれど、スラッと心地よく流れてゆく曲が多い。

このアルバムに限らず、スティリー・ダンを聴くとわたしは心地よく眠りに落ちれる。

ソウルフルなシティーPOPやジャジーなサウンドが好きという方は、一度聴いてみることをお勧めします。