近所のブックオフに、
 
プリンセスプリンセス大全集!
 
という、「ダイヤモンドだね~♪」とかで有名な、あの女性バンドのプリプリの解散記念?のBOXセットが、なんと3000円少しで置いてありました!!
お金もないのに、昨日思わず衝動買いしましたよ。
今聴きながら、これを書いています。
 
 
ちなみに、アルフィーの記事のところでも、同じようなことを書きましたが、恒例のことを!
ストーンズ、スモール・フェイセズ、オールマンブラザーズ、テレヴィジョン、クラッシュ、ザ・スミス大好き!!
そんなおまえが、プリプリ?
おまえ、古い洋楽通ぶっているだけで、実はそんなに昔からUKとか聴いてないだろう?
この、ニワカが!
そんな声が聞こえてきそうです。
 
いやいや、ビートルズもストーンズも、キンクスもザ・フーもクリームもT・REXも、中学1年の終わり以降、1981年頃からちゃんとはまっていますよ!
レッド・ツェツペリンなんか、1984年にギターをコピー練習し始めたくらいですから。
そんな洋楽マニアで、中学生半ば以降、どちらかと言えば、日本のロックなんか、アイドル歌謡曲もどきだとバカにしていたのは事実です。
でも、高校に入って1、2年?周囲の付き合っていた友達の関係や、オリジナル曲を作り始めた事もあり、日本の音楽をそれとなくまた聴くようになったことは、過去にどこかで書いた気がします。
 
で、プリプリ!
実はわたし、プリプリの前身だった、もろアイドル時代、「赤坂小町」時代から、彼女たちを知っていました。
高校に入ったばかりの頃だと思いますが、妹の買うアイドル雑誌に女の子がバンドを結成!!
そんな感じの紹介で、確か写真記事が出ていたんです。
 
わたしは当時、バンド始めたばかりとか、やりたいなと丁度思っていたとか、そんな時期で、バンド結成?それも女の子が?というのに、なんだか反応してしまいました。
今ではあたりまえで、全く意味不明でしょうが、当時は女の子だけでバンドを組んだって、割と新鮮な事だったんです。
 
で、ある時その妹とテレビを見ていたら、その気になる赤坂小町が出ていまして、いかにも当時の80年代アイドルみたいなカッコで、かわいこぶったメンバーが歌っていました。
それが、キワモノ感というか、B級感が凄まじくて、なんだかすごく異様な感じだったんです。
いや、芸能界って怖い・・・、バンド結成とか言いながら、結局こうなっちゃうのね・・・、そう思いました。
この日見た彼女たちに、後のプリンセス・プリンセスを予感させるものは何もなく・・・
 
(YOU●UBEって恐ろしいですね、当時の映像を上げている人がいました→赤坂小町
 
わたしの妹は、幼いころからピアノを習っていて、小学校後半から自作曲なんかも作っていたりして、もっと大きくなったら音楽活動がしたい、なんて、わたしの影響もあったのか言っていました。
しかし、中学以降、一切ピアノに触らなくなり、音楽うんぬんも口にしなくなりました。
もっと後のある時、その妹がふと、
「赤坂小町をあの日テレビで見て、あまりのダサさに、女は絶対バンドをやってはいけないと痛感した!」
としみじみ言いました。
 
とまあ、強烈にそのグループの印象は残ったものの、それだけで、その後は特に気にすることもなく、忘れた存在となっていました。
そして次に彼女たちを見たのは、プリンセスプリンセスになってから。
それも、デビューしてまだ間もなく、全然売れる前、ちょっとアイドルっぽい過去の面影を残しながら、本格的ガールズバンド化した頃です。
確か当時ちょいちょいやっていた、深夜の短い、若者向けロック情報番組かなにかで、「恋はバランス」や「TOKYO彼女」を歌う彼女たちを見て、おお~!っとなりました。
 
わたしは、丁度その頃、オリジナル曲をたくさん作り、女性ボーカルを入れたバンドをやろうとしていたこともあり、こうしたブレイク前の、今最も新しい感じのバンドに敏感だったというのもありました。
折を見てレコード店に行って、彼女たちのファースト「KIssで犯罪」、セカンド「TELEPORTATION」を買いました。
確かCDではなく、まだLPレコードで、だったと思います。
(CDは、この後突然一気にレコードを駆逐した感じで、この時はそれほどメジャーではなかったというか、あっても値段がかなり高かった記憶があります。)
 
当時わたしが付き合っていた、バンド関係の人たちが、UKニューウェーブとか、日本のロックだと、モッズとか、スタークラブとか、コブラやラフィンノーズなど、インディーズのパンク命みたいなのが多くて。
そういう硬派な若く尖ったのだけを好んでいるヤツが多く、自分も、まあ、そういうのは好きで、ARBとか未だに大好きで聞きますけれどね。
でも実は内心、自分はそれほど硬派オンリーではなく、もっと好みが雑多というか・・・、こういうプリンセスプリンセスみたいな、商業POPS的なものも好きなんだけどな!なんて感じていました。
これは当時は絶対、トップシークレットでしたけどね(笑)
 
で、このプリプリの最初の2作品を見て、あれ?この人たちどこかで見たような?
赤坂小町・・・、いや、そんなわけないか?
これホントに思いました。
実際その通りと分かったのは、もう少し後なんですが・・・。
 
でもこのプリプリ初期2作品、ホントそれこそ、針が擦り切れるくらい聞いたんです、・・・というのも当時は内緒でした(笑)
元気でエレポップなニュアンスのあるロック歌謡みたいな、キッチュな感じで、かわいかったし、特に、ボーカルの奥居香とギターの中山加奈子が、当時は好みにドンピシャで、ビジュアル的に可愛いカッコよかったし、大好きでした。
 
そして1988年頃?ご存知、彼女たちは、大ブレイクの切っ掛けとなる、Here We Areというアルバムを出しまして、わたしもまた、LPレコードで買いましたが・・・。
でも完成度が高くなった反面、アイドルちっくでかわいい感じが薄くなり、女の子バンドというサブタイトルを付けなくてもいいような、本格的な感じというの?
音も、アメリカンパワーポップみたいな、わたしが当時余り好みでなかった、ダイナミックなものになり、ああ、いい曲が多いけれど、フツーのバンドになっちゃったなって思った。
わたしも、ゲスな男でしたから、やっぱかわいいサウンドが良かったんですよ。
なので、プリプリはもういいや・・・って。
 
それ以降のプリプリは、レンタル店のバイトで、今売れているチャートの棚に仕事として、ドリカムとか、レベッカとか、永井真理子なんかと並べる、自分には(本当に)関係ないバンドとなります。
ホントどうでもいい。
なので、1990年前後の、彼女たちの全盛期の曲は、テレビのCMなどで流れたのとか、ダイヤモンドだね~、くらいしか知りません。
わたしもバンド活動が忙しかった頃ですからね。
 
その後もプリプリの事なんかまったく頭になく、いつ解散したかも知りませんでした。
そんな彼女たちに、予想外の再会というか、興味を持って見たのは、2012年の再結成です。
最初、ネットかなんかでそのニュースを見た時、東日本大震災復興支援の為の再結成という文だけを見て、なんで震災にいちいち引っかけるかな?やりたきゃ勝手に再結成すればいいのに・・・なんて、あんまりいい感じがしませんでした。
しかし、その後テレビで、復活までの道をドキュメントした、「情熱大陸」を見て、とても感動したんです。
昔の仲間が集まったというストーリーも感動的でしたが、それなりに歳を取ったメンバーに引くかと思いきや、逆に感銘を受けました。
 
わたしは男ですが、世代が近いことと(・・・でも一番年下の奥居香さんでも私の2コ上なんですね)、大人になった彼女たちの、過去とはあまりに違う、変に誤魔化さないありのままのおばさん感?
元々、わたしは、いつまでも見た目が変わらず若いままがいい、とは全く思わないタイプです。
人間、歳と共に変わるものだと思いますし、変わらない人間は、進歩のない人なんじゃないかと思う。
なので、物凄くその後の生活や人生を物語るような、いい感じの老い方をしている彼女たちを見て、あまりの親近感に、感動して泣きそうになりました。
 
そして、肝心の演奏もまたよかったんですよね。
初期の頃はまあ、本当はスタジオミュージシャンが演奏しているだとか、音楽仲間の間では、それこそ彼女たちのいろんな噂がありましたよ。
でも、スタジオ映像でのドラムの音を聞いて、いい感じでグルーヴというか、ビート感が出ていたのを見て、あら、富田さん上手いじゃない、と思いました。
 
富田さん、見た感じは、うちの嫁さんとか、配達先にいそうな奥さんみたいに、貫禄ある主婦感満載で・・・、(あれ?おれはやはり、結婚後30キロくらい太った嫁が好みなのか?)
でも富田さんをはじめ、プリプリのメンバーは、元々アイドルで始まっただけに、元はいいですから、昔のアイドルで可愛かった頃の面影はある感じで・・・。
あのドキュメンタリーを見ていて、なんか、昔中学高校時代、人気があったマドンナ的な子に会ったら、いい感じの奥さんになっていた、そんな疑似体験させてもらったみたいな感じがしました。
中学生とか時代、松田聖子チックな髪形が流行っていて、みんなあんな感じで、そんな80年アイドル→バブル時代ゴージャス→今の良くいそうな主婦と、わたしの生きてきた時代そのまま。
当時の可愛かった子は、今はお母さんになって、きっとこんなんなんだろうな、とか、こないだまで配達でよく会っていた、いい感じの奥さんは、若い頃はあんなんだったのかな?とか、
プリプリをみているといろいろ思いますね。
 
あと、彼女たちは、テレビや映像で話す話とか、ブログなどを見ても話しの内容が面白いんです。。
ああ、成功する人たちって、元々人間的に魅力があるというか、他人に対するサービス精神に長けた人達なんだなって痛感しましたよ。
いや、でも、こうしてまたやれるって羨ましいな・・・、そう素直に思いました。
再結成って、バカにしていたけれど、ハノイロックスにしてもキッスにしても、みんなかつてより良くなっている気がします。
プリプリも、前記の如く、わたし全盛期をあまり知りませんが、今いい演奏をしていました。
 
久々にわたしも、昔良く聞いた、彼女らの初期の2枚、聴きたい!と思いきや、廃版なんですね!
特に最初のミニアルバムなんか、中古プレミアで1万幾らとかになっている・・・。
これは手が出ない。
と諦めていたところに、今回の全曲集!
実は一度家に帰って、入っている曲を調べ、それこそ全曲集とわかって、また買いなおしに出かけたという。
 
初期のプリプリもYOU●UBEに上がっていました→これ
ホント、なんでもありますね。
うん、やはりプリプリは、この微妙な時代が一番だ!
これ今、DVDとかで出たら、間違いなく買っちゃうかもしれません。
 
 
ということで、まさかわたしから出ることがないと思ったでしょ?
プリンセスプリンセスのお話しでした。