ブルースは有名アーティストをベスト盤で一通り聴いたのみです。
勿論いいのだけど、正直とりこになってハマってというまではまだ至っていない・・・。
あの黒人特有のディープな声と、タメの深い演奏にどうも苦手感がある。
まあ全然わかってない、お話にならない奴なんですが、中途半端に「いいよね」とか言うよりはいいかと思う。
もっと歳を重ねたら自然と虜になるのかもしれない・・・。

 

しかし、その代わりと言っては何ですが、白人のやってるいわゆる、

ホワイトブルース、ブルースロックは、大好きなんです~!!!

黒人のコピーも多く、アメリカ黒人ブルースを本物とすれば、まがいものなのかもしれないが、僕は偽物ではなく、別のジャンルと捉えている。
 
自分の印象で言うと、かなり黒人ブルースに近くやってる人でも、白人の音はやはり何か根本が違う。
ディープさが薄くあっさりしてるというか、ロック化していてコピー曲でも聴きやすい。
ブルースの良さがいまいち理解できない方にはおすすめです。
ブルージーなギターフレーズの練習にもなる。
 

 

ではいくつか有名どころを、いつもの如く勝手に紹介します。

 

 

ジョニー・ウインター

 
アメリカン・ホワイトブルースと言えば、真っ先に彼の名が上がるのではないでしょうか?
初期はブルース色が濃厚な、ややハードなロックという感じで、彼のバンド、「ジョニー・ウィンター・アンド」は相当かっこよく味わい深い。
 
そして70年代初頭になると、よりハードなロックンロール色を強めてゆき、あんまりブルースという感じでもなくなる。
アルバムで言うと、
 
Still Alive and Well (1973)
Saints & Sinners (1974)
John Dawson Winter III (同)
 
この3作品ですが、わたしはこの時期のRockなジョニーも、聞きやすくて大好きだ。

 

↓実弟、エドガー・ウィンター作、ロック色が強い、 Rollin' 'Cross the Country

 

 

しかし、彼がこの後、70年代後期に再び回帰する、ブルース色の強いサウンドは、あまり好んでいません。
やはりジョニーは、60年代のデビュー作から、70年代中期にかけてがとてもいい!!
アメリカ人で、白人の中でも本物に近いみたいな言われ方をされますが(されてない?)、
わたしはやはり、ジョニーはブルースよりロックンロールで光る人な気がする。

 

ちなみに彼の初期のバンド「アンド」(へんなバンド名・・・)には、もう一人、「リック・デリンジャー」という素敵なギタリストがいます。
彼ら、アンドのメンバーは元々60年代アイドルの「マッコイズ」というバンドで、モンキーズみたいな歌を歌っていました。
マッコイズ↓

 

しかし、ウインターと組みなおして、いきなりブルースにハードロックをはじめてしまう!!

向こうの60年代アイドルは何だか只者ではない・・・。

 

ウッドストックでの演奏↓

 

 

ポールバターフィールド・ブルースバンド

名ギタリスト、マイク・ブルームフィールドがいたバンド。
わたくしにとってはそれで全てです。
ブルースロックといえば、クラプトンでもレイボーンでもなく、マイク!!
コピーしたい!!と思ったのは、この分野では彼とピーター・グリーン、そして初期のブルースを弾くジェフ・ベックくらい・・・、全然無理だけど・・・。

 

70年代になり、マイク・ブルームフィールドは、バンドを脱退し、エレクトリック・フラッグを結成。
このバンドはサイケというか、ブルース色が弱い気がし、あんまり曲もわたしはいいとは思いませんね。
そして、その後精神が弱ってリタイアしてしまいます。
いい人ってどうしてこうなるのか・・・。あ、自分は含まれてません。

 

ポ-ル・バターフィールド・ブルースバンドの代表アルバムは、「イースト・ウェスト」、これがロックの名盤とされていますが、わたしはそれより前の、「バターフィールド・ブルースバンド」や発掘された「エレクトラ・セッションズ」という作品が好きです。

 

ちなみにマイク脱退後の60年代後半、サイケになる彼らのサウンドは、退屈で全く好んでません。

 

マイク、いいギター弾いてる!↓

 

 

キャンド・ヒート

 
これもアメリカ60年代の白人ブルースバンド。
上の二つに比べると、特にずば抜けた注目どころもない、地味なグループです。
なのになんで語るかというと、ここにいるギター兼ボーカルのアル・ウィルソンが独特です。

 

もう一人のボーカルはいかにもブルース向きな、野太い声でシャウトしますが、
アルはかん高くて細いヘロヘロな、とてもブルースに向いてるとは言えない声で歌います。
まあ、聴き様によっては、同じ高い声系の「ロバート・ジョンソン」風といえなくもないが、やる気のない小田和正みたいな声で歌う彼の歌は、脱力度100%。
自分も貧弱な高い声なので、彼の歌には共感を覚えます(笑)

 

ウッドストックのサントラにも入ってる曲「ゴーイング・アップ・ザ・カントリー」が最高!
このパワフルな演奏と反比例するヘロヘロな歌が素敵だ!!↓