ビートルズの元マネージャー死去というニュースを見て、????、となった。

ビートルズのマネージャーと言えば、ブライアン・エプスタイン以外パッと思い浮かばないが、なんだ、アラン・クラインか…。
しかし、彼にビートルズの元マネージャーという肩書きがふさわしいのだろうか?
解散間際に食い込んできて、混乱させた人ってイメージしかないが…。

 

彼があのままビートルズを握ってたら、初期のストーンズのレコードみたいに、我々は曲の重複した、非良心的CDを買い続けさせられてたかも、なんて思うが、とにかくこれは誤解を生むニュースタイトルだと思うよ。(ご冥福を祈ります。)

 

 

そういえば最近、マイケル・ジャクソンもまさかの死を遂げてしまいましたね。
ここのところ、洋邦問わず、馴染み深い大物ミュージシャンの訃報が多い。
先月末には、かのスカイ・サクソンも亡くなってしまった。
と言っても、見てる人みんな「スカイ・サクソン??? 誰?」って感じだろうなぁ…。

 

 

スカイ・サクソンとは、60年代、初期アメリカンガレージの代表的バンド、

The Seedsのボーカル兼ベース=リーダーなのである。

 
私がSeedsの存在を知ったのは80年代。
1980年以降、私が60年代ロックにはまったのは何度も書いてる通りですが、きっかけは冒頭のビートルズ、ストーンズ、ザ・フー、キンクスなどであり、そこから広がっていった。
広がったといってもネットのない時代、情報源は限られてる。

 

私が参考にしたのは、「ミュージック・ライフ」という、今で言うクロスビートみたいな雑誌の1983年頃載ってた「1960年代特集」ページである。
そこの

アメリカン・サイケデリック

の分類に、この「The Seeds」「The Electric Plunes」や「The Blues Magoos」などと共に、一斉に紹介されていた。
それ以来、ずっと興味を持ち、聞きたいと思っていたが、初めてこれらのバンドの作品を手にしたのは、それから10年、CD時代になってからである。
 
その時もまだ、10年前のこの古雑誌を参考に買いあさってたわけだが、これらのバンド、当時日本のレコード会社のカタログには見当たらなかった。
仕方なく、今ではわたしにとって商売仇である「新●堂」に出向き、輸入可能商品一覧リストをもらい、そこに赤ペンチェックを付け、一気に輸入してもらった。
普段から何万とCD購入してたから、そのような相談に応じてくれたんですね。
思えば昔は大変だったよな。
今は「アマゾン」にでもアクセスして、ボタンぽち!でOKだもん…。

 

この辺のバンドは今でもその時買ったCDがほとんど。

 

「チョコレート・ウォッチバンド」「ミュージックマシーン」
「シャドウズ・オブ・ザ・ナイト」「13thフロア・エレベイターズ」とか、かなりの枚数になるぞ…

 

一時は本当に大好きで、このへんばかり聴いてた時期があったが、最近わたしはおじさんらしく、カントリー、ブルース、AOR系のメロウな音楽に好みが変わり、これらあんまり聞いてない。
まあB級なので、あんまり大々的に語っても、みんな退屈だろうと思い、大して語ってこなかったが、でもついでなので、ここでほんの軽~くまとめて紹介したい。

 

 

The Seeds↓

 

 

The Music Machine↓

 

 

Blues Magoos↓

 

 

 

Chocolate Watchband↓

 

 

 

 

これ以外にも、エレクトリック・プルーンズは特に大好きなので、いつか改めて大々的に語ります。

 

とにかくこれら、60年代アメリカンガレージ・サイケバンドは、細かい点は異なりますが、共通点がありますよね。
全体的に短い曲で、投げやり気味にガナるワイルドな感じは、サイケというよりまさに元祖パンク。
ほとんどのバンドは、妖しいオルガンのピロピロした響きか、暴発気味ファズギターがそこに加わる。

 

ちなみにこれらのバンド、雰囲気的にまだ前時代の、グループサウンズ、ビートバンドのノリを持っていますね。
(引きずっている?)
わたしの勝手な想像ですが、このへんのバンドはみんな、ストーンズやゼム、ヤードバーズなど、ブリティッシュビートの影響を受け、自分たちもマネたくなり、やってみたんじゃないかという感じがしますね。
しかし彼ら、UKバンドみたいなブラックミュージックの知識もなければ、メロディーの才能もなく、妙にアマチュア然とした、やさぐれたチープな曲が出来、それが結果イギリスとは違った個性になった!
そんな感じがします。(勝手な想像なので、全然違うのかもしれません。)

 

まあサイケと言っても、少し後の、ジェファーソン・エアプレインや、デッドみたいな、ヒッピー、フラワー系のサイケとは明らかに、コンセプトからして違いますね。
あちらの方が大人っぽいというか、しっかりしたアメリカンルーツやブルースの影響を感じる。
それに対し、ご紹介した60年代の初期アメリカンサイケは、先に言ったようにビートバンド然としてて、パンク、ガレージ好きにこそ向いてる、とても若いサウンドだと思います。

 

ガレージ好きな方は、一度聞いてみてくださいって…、言われなくても多分押さえてるよね。