80年代初期、全米で大ブレイクした、
バングルズ!
というガールズバンドをご承知だろうか?
女性四人編成で、全員楽器を演奏し、おのおのがボーカルをとるスタイル。
サウンドは一言で言うと、ギターポップ・・・、まあビートルズから相当な影響を受けたらしい、女ビートルズみたいな雰囲気でスタートしたバンド。
でも、確かにリッケンバッカーを持って、ハーモニーを重視する所など、初期はビートルズ風に聴こえなくもないが、全然コピー風音楽ではないです。
特にプリンスが彼女達を気に入って書いたという、「マニック・マンデー」と言う曲や、アルバム「DIFFERENT LIGHT」で大ブレイクした以降は、よりコマーシャルな色が強まり、ビートバンドというよりは、メロディアスな80年代ポップバンドになる。
でも、コマーシャルと言うと、ロック愛好者には必ずといって聞こえが悪くなる傾向があるが、売れ線も決して悪くない。
むしろ、アマチュアのスタジオ演奏風だった彼女達の、隠れていた魅力を引き出した部分は、オーバープロデュースな面はあるにせよ、アメリカのプロ力はさすがだと思います。
やはりプリンスのセンスと、見る目は凄いな!
The Bangles↓
ちなみに、さきほど、「彼女たちの隠れていた魅力」と言いましたが、具体的にその魅力とはなんなのかと言うと、ずばり、ポップ化以降、明らかに主役の位置に抜擢された、リズムG&Voの、
スザンナ・ホフス/Susanna Hoffs!
彼女の存在である。
キュートなルックスと、舌足らず気味に歌う彼女の声がとにかく個性的、魅力的!!
彼女をメインに据えたのは大正解でしょう!
本当に、こう言っては他のメンバーに本当に申し訳ないけど、このバンドの魅力の70%くらいは、彼女の歌声ではないか、と僕は勝手にそう思う。
(個人的には、ベーシストのマイケル・スティールも好きだけれど…。)
中でも、彼女が、バングルズ解散後に出したソロの、Unconditional Loveの素晴らしさといったら、もう何度聞いても聞き飽きる事がありません。
ここでの彼女は、バングルス時代のキュートさ、かわいさから成長して、大人の落ち着いた魅力で、より深みを増した歌いっぷりになっていますが、何故かセールス面ではいまいち・・・。
でも、この曲を歌う彼女を越える、わたくしにとっての女性シンガーは未だ一人もいない!!
Unconditional Love↓