ドラムに限らず楽器全体がそうですが、最初の頃ってできている、いないかは置いておいて、自分では非常に気持ちがいいものです。
わたしは以前、一度だけ遊びでスタジオにて経験のないバイオリンを弾いたことがあり、自分ではサイコー!!だったのに、周囲が醜く顔を歪ませていたという経験がある。
ドラムも、リズム叩いてると、人にどう聴こえるかはともかく、自分では気持ちよくてサイコーでした!
「オレ、いいリズム持ってんじゃん!!」
そう自信満々に叩いていましたが、後でCDーRに録音したのを聴いてみたら、ガッチガチのガタガタのズタボロで、これには自分で驚きました。
みんなこれに良く合わせてくれたな、と・・・。
とまあ、ガタガタの自覚もなく、調子に乗っていたわけですが、そんな自分でもダメな自覚があったのはやはり、曲の変わり目でドコタカトトン!とかっこよく決めるフィルイン、いわゆるオカズのプレイです。
どうしても「まずはハイタムからトトンと入って、次にスネアを4回タタタタ…」などと、ノリではなく頭で考えてしまい、ズコッ。
これだけは、最後まで何時間やっても変わりませんでした。
「なんとなく」とか「流れで気持ちよく雰囲気で・・・」みたいに出来ないんです。
途中、もう一人のギタリストのバイトくんが、わたしにギターの座を一時譲ってくれ、彼がドラムを叩いたんですが、彼も未経験でほぼ初めてと言っていたけれど、リズムの流れが気持ち良くて、みんなも合わせやすいと言っていました。
なので、彼の方がセンスがあるのかもしれない。
・・・というか、楽器も技術とセンスで、わたしはそもそも演奏のセンスやリズム感がよろしくないのかもしれないと思いました。
どうしても、頭で理屈でヘンに考えすぎるタイプで、そういう理論的な方が好きなので、リズムとかよりかは、詩を書いたりとかに向いているのかもしれない。
でも歌がヘタなので、ボーカリストになるというのも致命的で、救いようがないんですが・・・。
とまあ、わたしのドラムなんかシロウトでどうでもいいんですが、ここで最後に、わたしの愛するかつて(今)の素晴らしきプロ・ドラマーについていろいろ語って、締めたいと思います。
クラッシュのトッパー・ヒードンのドラム!
なので、バンドとしてはディープパープルより、レッド・ツェッペリンの方がが断然好みなんですが、ドラムに関しては、ジョン・ボーナムより、イアン・ペイスの方が好きです。
とまあ、ここまでは普通で、まあ王道といえば王道でしょう。
こんなベストを挙げる方は、それこそミュージシャンでは何万人もいると思うし。
そこでラストは、割と知る方は知る程度の、ぐっとマイナーな、わたしが凄いと思うドラマーをちょっとあげてみましょう。
レイナードスキナード2代目ドラマーのアーティマス・パイルという方です。
まあ、みんな知らないでしょう?
でもこの高速16ビートの一糸乱れぬ技は凄いと度肝を抜かれてしまいました。