ビートルズ好きの方はこぞって記事にしている事でしょう(笑)
ジョンと違い、少し前からガンで先は長くない、とは聞いていましたので、
実際訃報を車のラジオで聞いたときも、「ああ、いよいよきたか・・・」と覚悟は出来ていました。
ちなみに、これはみんな方々で言ってる事なので、大して珍しい意見でもないんですが、
ジョージってやはりジョンやポールに比べ、相当過小評価だと思うのは大方異論がないと思います。
おまけになんだかついてないというか、メンバーからの扱いもかなり酷い気が・・・。
ジョンがあんな大好きみたいなのに、そのジョンに「なんかよくわからない奴」とインタビューで言われてるの読んだし、
ポールには「最初、オリジナルの出来がいまいちだった」とか、
「自分が弾いた方がギターの仕上がりも早い」と言われてるのを確かどこかで読んだ。
一応名目はビートルズのリードギタリストなのに…。
ジョージ、よく10年近くもこんな環境で我慢したなと思う・・・。
で、後期になって、独自にインド系サウンドに目覚めたあたりから、
ようやくジョンとポールに負けない自信がつき、やがて楽曲もギターの腕も上昇!
というか、プレッシャーをのがれようやく実力発揮?
そういえば、ジョージはこの頃のことについて、インタビューで、
「アメリカを訪問し、向こうのミュージシャンたちとセッションしたら楽しくて…。」
というような発言をしていた。
ビートルズでは、主役?の二人に抑えられ、いつも屈辱のB級扱い…、
「自分の曲にみんなの意識を向けるには、ジョンとポールの曲10曲聴く必要があった。」なんてことも、ジョージ言っていますからね。
それほど、あんまりにぞんざいな扱いだったわけですよ。
しかし、それは中での話しで、外から見ればジョージ、B級でもなんでもありませんからね。
だって、かの偉大なビートルズのギタリストなんですよ!
本人びっくりなくらい、そりゃ尊敬の眼差しを浴びせられたことでしょう。
わたしは、イントに目覚めたうんぬんより、このアメリカ単独訪問が、
彼の自信と、後期に花咲く自己主張と創造性につながったと思いますね。
実際ジョージは、その後撮影された映画「レット・イット・ビー」を見ると、
相当難易度があるフレーズを、コーラスを交えながら、センスよく堂々と演奏している。
初期の、ビビッて、何度やってもソロを決められない…、みたいな証言が嘘みたいに。
曲だって、有名なヒット曲「サムシング」は当然、「ヒア・カムズ・ザ・サン」など、
ジョンやポールの曲を凌ぐくらいのハイクォリティーです。
今までのB級脇役路線はどう見ても、完全には消え去っている。
しかし、ようやくそうなったと思ったら、今度はビートルズ解散。
すぐ名盤「オールシングス・マストパス」を出して、ソロ活動を始めるも後のライブは不評。
クラプトンには奥さん取られちゃうし、
なんだかこの人本当に親近感を覚えます(笑)
ちなみに僕個人としては、彼の作る曲は初期のものを含めて大抵好きですね。
あまりピンとこないのは、とにかくインド色の強い曲くらいかな。
それ以外の「ドント・バザー・ミー」や「if i needed someone」など、ポップな彼の曲はジョン&ポール作品に負けないくらい、
本当に大好きです!
アンソロジーとか聞くと、何でジョージのこの曲本編に入れなかったんだ?、と疑問に思うのがある。
ジョージに興味をお持ちな方は、やはり彼のファーストソロ、
を、凡人の僕はおすすめしますよ。
ビートルズのサウンドとは異なる(と個人的に強く感じる。)アメリカ南部のスワンプ、カントリーブルースに影響された渋めの音。
この頃良く付き合っていた??、クラプトンのドミノスあたりに通ずるサウンドだと感じます。
Isnt It a Pity(V1)は、マイスィートロード以上の名曲だと思う。
70年代音楽ファン、ビートルズ好きなら、きっと後悔しない良質な名盤アルバムです!!