ビートルズアンソロジー4が届いたぞ~!
ビートルズアンソロジー4が届きましたよ~いやいや、タイミング良く今日から連休です。ずっと体調が良くなかったので、出かけるつもりは無いし、今回のこれだけを楽しみにしていましたので、今日は朝からもう「アンソロジー4」三昧です。ちなみに、私個人として、今回のアンソロジー4で楽しみにしているのはやはり、1995年から始まったこのビートルズ・アンソロジーシリーズの第1弾、2弾で出た、ジョンが残したデモに3人のメンバーがオーバーダビングして出した例の2曲!フリー・アズ・ア・バードとリアル・ラブが、新たな最新技術でより音質を上げて、2025年Mixとして収録されていることです。それでもまあ、はやる気持ちを押さえて、最初から聴いてみました。まあ、感想はですね・・・ビートルズアンソロジーは言わば、ボツテイク集ですから。アンソロジー1,2,3でもそうでしたが、完全なる演奏より、途中でミスッてストップしたり、あれこれ相談しながらテストしてたりみたいな、・・・いや、モノによっては演奏よりおしゃべりメイン?みたいな、初めてビートルズを聴く方にはとても向いていない、完全なるマニア向けなわけです。今回もまあ、「おおっ、こちらのアレンジいいじゃん!」とか「これは知らなかったけど凄いぞ!」みたいな感じは個人的にはありませんでしたし、やはり「マニア向けだな・・・・」という思いは変わりません・・・いや、アンソロジー1,2,3より、よりアウトテイク的でマニアックな印象さえしました。そんな中、3回も繰り返し聞いて、印象に残ったことを書きますと、特に初期のナンバーで顕著の感じたことでしたが、とにかく「音がいい!!」と感じたことです。なんか、まるでビートルズがそこで演奏しているような、昨今のリハ演奏と言っても分からない・・・、まあ自分もかつてアマチュアバンド時代、スタジオで練習した時に演奏を録音しましたが、ああいうのを思い出すような練習内容を、やたらハイクオリティーな音で聴かされているという、とてもヘンな感じと言いましょうか・・・。う~ん、こんないい音に出来るのなら、中途半端なボツテイクではなく、初期のプリーズプリーズミーとか、ビートルズ・フォーセールあたりの正式な作品を、この音質でリマスターしてくれないかなとか思ってしまう。初期のナンバーは60年代の古い演奏とは思えないクリアーな音が印象的。そういえば、最近何年かおきに出されている、ビートルズの主に中~後期の最新リマスター作品にも、アウトテイク集がだいたいもう1枚付いてきますが、メインよりおおむねそちらの発掘アウトテイク集の方が音質がいいような気がします。メインの部分は、あまり変えると良くないという意識なのか、それとも楽器のオーバーダビングなど派手に装飾され、その分音質を改善する余地が狭まってしまうのかわかりませんが、とにかく「採用されなかったテイク集」のほうがいい音な印象があります。そんな、収録されている初期のナンバーが、とても60年代の古くさい音とは信じられない音質、と感じた他に、印象に残ったものを挙げると、ホワイトアルバムのラストでリンゴが歌う「グッドナイト」の、初期テイクですかね。この曲のアルバム正式テイクは、オーケストラが華麗なアレンジですが、こちらはジョン?が弾くギターのスリーフィンガー奏法をバックにシンプルに歌っているもので、これはこれでいいなぁ~と、このグッドナイトがアウトテイク集の中では唯一印象が深かったです。そして、肝心の90年代の新曲、フリー・アズ・ア・バードとリアルラブの2025年Mixですが。。。やはり予想通り、オリジナルのデモテープ丸出しのモコモコしたものとは変わり、ジョンの声が前面に出た最新技術Mixになっていました。が・・・元がジョンレノンが家でラジカセに吹き込んだデモですので、当然スタジオできちんと吹き込んだものとは違い、軽い鼻歌まじりみたいな歌い方なので、ボーカルがクリアーに前面に出はしたものの、あんまり印象は変わりませんでした。実際、この2曲を聴いた後、どれだけ印象が違うのか、オリジナルのアンソロジー1,2に入っていた最初のテイクも続けて聴いてみたんですよ。そしたらですね・・・私個人の意見ですよ。。。「あれ、こっちも思っていたほど悪くないな~」でした。モコモコしたいかにもラジカセデモらしい歌声に、当時なりに合わせたMixになっていて、今回の2025年Mixを聴いたらもうオリジナルMixは聴けたもんじゃない…という感じでもなかった。まあわたしは、リマスターを聴いた後は、どんなアーティストでさえ大体こんな感想になるほど、そんなに耳が鋭くないんですよね。まあ、曲そのものが良ければ、多少音質がどうであろうがいいものはいいと思うたちなので・・・とはいえ、わたし特にリアルラブが好きなんですが、今回のMixを聴いてジーンとしました。そしてラストに、2年前くらいに出た、ビートルス最後の新曲「ナウ・アンド・ゼン」が入っていますが、今回驚いたのはやはり、この曲だけ明らかにわかるくらい、音質が段違いにいいと、このわたしですら感じたことです。このナウ・アンド・ゼンと言う曲は、先ほど話した最初のアンソロージ新曲2曲とともに、本来は90年代に発表される予定だったそうですが、あまりにジョンが残していたデモテープの状態が悪くて断念したそう。しかし、それが逆に年月を得て最高音質で出せてしまったという皮肉・・・。まあ、いろいろ言われていますが、わたしこの曲やはり好きですね。というわけで、アンソロジー4を聴いていたらやはり、ここに入っているアウトテイクのオリジナルが聴きたくなってしまい、ビートルズ・フォーセールやアビイ・ロードも続けて聴いてしまったという。そういえば、わたしビートルズって曲が当然好きで、演奏も好きですが、中でも特に好きなのが彼らのコーラスです。わたしはビートルズにかぎらず、おとなしくない反面、コーラスが綺麗みたいなロックバンドが大好きでして、バンドマン時代は本当はビートルズみたいな綺麗なハーモニー、コーラスワークをこだわってやりたかったのです。でも当時バンドメンバーに「そろそろコーラスにおれたち力を入れようぜ!」と提案したら、「コーラス?おまえバカか?俺たちいつからクールファイブ目指してるんだよ!!」なんて返され唖然としました。当時1980年代の、「ラフィンノーズ、メンタイロック」好きって、コーラス=ムード歌謡という低レベルな認識しかなかったんですよね。なんて、話はまたまたトンチンカンな方向に逸れましたが、いやいや、やはりわたしはいつもどんな時も、音楽と言えばビートルズですよ!!