昨日無事退院した。白内障は病気じゃないというが、目という情報の入り口。ここがだめになるとこれからお先真っ暗だ。

左目の手術後、ガーゼを取ると真っ白な霧がかかっている。ガックリ。今はっきり見えている右目の二日後の手術をどうするか、延期するかキャンセルするか、予定通り行うか。看護婦さんに相談するが、決断は本人だ。霧は、翌日少々、翌々日、完璧ではないがほとんど無くなっていた。それでも手術当日、目の検査時、ドクターは躊躇している私に「今回はキャンセルしますか」と言われたが、部屋に帰ってもう少し悩み,決行決意。ガーゼを取った時、クリアな世界が広がっていた。成功だ。 


病院は快適。ただ寒すぎて、入院早々タオルケットを要望し、何とか風邪をひかずに済んだ。 

4人部屋に入ったが、信じられないほど広い。4部屋が扇型に並び全区分に窓がある。扇の要の入り口が広くとってあるので人の出入りが気にならない。各区分はカーテンで仕切られているが、ベッドにくっついていないので、隣人が大騒ぎしない限り静かだ。エアコンのモーター音がちょっと気になったが。4人共用はシンクのみ。私の区分は一番端。テレビ、金庫、冷蔵庫、ロッカーが完備。不便なのはちょっと何か取りたいと思っても、ベッドで手を伸ばしても届かず、起き上がって、1,2歩、歩かなければならないこと。

皆カーテンを閉めているので、どんな患者かわからない。でも一週間もいると、どんな病気か、病状も想像できた。小さなシンクで、食後に出会うことがあった。一人は、私の入院時は動けなかったが、シンクであった時には、比較的スムーズに歩いていた。朝散歩中にひき逃げ交通事故にあい、いまだに家を出たときの記憶しかないとか。包帯が痛々しい。

隣の病人は骨折らしく、全く動けない。「痛いよう。安楽死したい」と看護婦さんに訴えていたのが聞こえた。私が退院するころは骨粗鬆症で、新たに背骨が2か所折れていたようだ。

もう一人はしつこい咳をする人だったが、姿を見なかった

私が退院する朝、交通事故の女性がやせた女性と立ち話をしているので、私も参加。咳をしていた女性で肺炎で入院中だったことが判明。「私、肺がんなんですよ。4期なんです」と明るく自己紹介した。交通事故の女性も大腸がんを4年前にやったとか。ここまでみんな白状するなら、私もカミングアウトせねばならない。4人部屋の3人がガン患者だったとは。長い立ち話が続いた。

ガンという共通項で気が合い、「前向きに頑張りましょうね。」と3人手を重ね合わせた。