今年も年賀状の受付が始まった。夫が来年の干支の戌の版画を孫と一緒にやり、すべて終了。宛名とちょっとした一言を書き添えるだけの状態になっているが、私の筆は重い。とぎれとぎれに届く訃報のお知らせがあるからだ。

ほとんどが親の訃報で、100歳に近い人が多く、長命な世の中を実感している。長い間、介護やらいろいろご苦労様でしたと友人たちに伝えたいが、賀状は出すことができない。

一番落ち込んでしまった訃報は、アメリカでお世話になった日本人科学者のドクター諸隈先生。11月、ノーベル賞の発表時に、今年こそは先生の名前が上がるかと期待していたが、そのころ先生は体調を崩していたようだ。11月末に亡くなったというお知らせが奥様からあり、ちょっとショックだ。

アメリカでお世話になったアメリカ人ドクターも日本人ドクターも、もう鬼籍に入ってしまった。アメリカに関する人脈がプッツンと切れ、遠い遠い存在になってしまった。年を経るごとに、私の周りにいた友人知人たちの数は減る一方で、このようにして私の人生は細くなっていく。寂しい限りだ。