連休中の三日間、孫たちが来ていて、にぎやか極まりない。子供たちがいると、時間があっというまに過ぎていく。次から次へと遊ぶこと、食べることで、時間が充実している。これが子育ての楽しさである。

しかし楽しいだけではない。 時には外の空気を吸いに行きたいと思い、完全防寒スタイルで外出しても、車が突っ走っているから、子供の手が離せない。公園で手を離して、自由に動き回るにしても、人っ子一人いないところでは楽しくない。子供の姿のない公園は寒々しいもの。

連休中、小学生女子の行方不明事件が発覚した。犬の散歩に出たまま、犬は帰宅していたが、女の子は帰宅せず。幸い、昨日の早朝彼女は発見されたが、子育て真っ最中の親たちは、どんなに心を痛めていたことか。この寒空で、軽装で、どうしているか。事件事故に巻き込まれたのか。女の子とわが子を重ね合わせたに違いない。私だって、3歳の孫の未来を重ね合わせていた。

最近は変質者が跋扈している。幼児趣味の人間、女児だけでなく、男児も対象に、手を伸ばしてくる。 大きくなってそろそろ自立させようと、一人放り出そうものなら、そこを狙ってくる変質者がいる。複数で車に引きずり込まれたら、もはや抵抗はできない。

世の中、会う人は皆悪人であると思って行動取るべき時代になってしまったのか。子供自身も緊張の糸を切れない、親にとっては子育てが難しい時代に突入している。

私たちが育ったっころは、道路は遊び場だった。車は滅多に通らなかった。たまに通るとその後を追って、ガソリンの匂いに時代の先端の香りを感じていたものだ。

周りの人間は皆知り合いの人たちであった。どこの家も我が家のように出入り自由で、おやつまでもらった。私の母は仕事を持っていたので、小学生、中学生のころの私は、いつも閉まっているわが家のカギを開け、一人留守番をして時間を過ごしたり、家を空けたままで、近所に遊びに出たけたりした。とにかく安全で、のびのびと暮らせた、貧しくとも豊かな時代だった。日本は世界で一番安全な国と言われていた。

孫たちは月曜日の成人の日に帰って行った。孫たちが成人する頃、日本はどんな姿になっているのか。子供の未来に夢と不安が入り混じっている。