「私、ひいおばあちゃんになったのよ」いつも泳いだり、ラケットボールに励んでいる元気なおばあちゃんである。ひいおばあちゃんと聞くと、大年寄りを想像するが、彼女はまだ若々しい。多分まだ70台。
「ばあちゃんであれ、ひいばあちゃんであれ、自分の気持ちは余り変わらないけど、息子がじいさんになったってことがショックでね。 嫁さんがおばあさんになったってのは、どうでもいいけど、息子が爺さんだよ」
息子娘は、いくつになっても自分のこども。成長を見守りながらきた子供が、人の親になり、孫まで持つようになった現実が、受け入れがたい?
「息子さんはいくつ?」
「49歳。」
「いまどき、その歳ならこどもを作る人がいるよ。 孫と自分の子が兄弟みたいってこともあるよ。こどもが増えるって、身辺が賑やかになって良いねえ。」
確かに、私の周りに1人暮らしの女性が多い。こども達は独立し,新しい家族を別世帯で作ったり、結婚しなくても、親元から離れて暮らしている。子育て卒業で一息ついても、仕事人間だった夫に、早々に先立たれるケースが多い。自ら進んで、外に友人を持ったり、打ち込める趣味が無いと、女の一生は、後半がうら寂しい。
彼女の場合、夫はずっと以前に他界。近年、息子一家の傍に転居。適度の距離を保って、自立している。運動に励んで元気なので、ひこ孫のこどもにも会えるかもしれない。