昨年10月にイスラエルがハマスによるテロ攻撃を受けてから、はや半年が経過した。ロシア対ウクライナ戦も、思いのほか長期戦になって終わりが見えて来ない中で、イスラエルの地における紛争も長期戦となりそうだ。
4月2日にイランのライシ大統領がイスラエルへの報復を宣言したのに続いて、親イラン武装組織ヒズボラの指導者ナスララ師は5日、イスラエルがシリアにあるイラン大使館周辺を空爆したことは、パレスチナ組織ハマスがイスラエルに対する奇襲攻撃を行った昨年10月7日以来の「転換点」になると述べた。[ベイルート 5日 ロイター]
しかし、前回あげた4月1日のダマスカスにあるイラン大使館へのイスラエルの攻撃について、さらに詳細が分かってきたので追記する。以下は、前回のアミール・ツァルファティの続報による要約。
●イスラエルがダマスカスを攻撃したのは、イラクとレバノンの代理による一連のイスラエル攻撃の後だったこと。それはイラン大使館に隣接している別館であり、敵はそれを領事館と呼んでいるが、実際はイラン革命防衛軍の将校らが会合に使っているテロ基地だったこと。
●彼らが大使館の側をテロ基地に選んでるのは、大使館ならまず攻撃されるようなことはないだろうという思惑があり、イラン革命防衛隊将校らは、そこでイスラエルの敵を武装させ、訓練し、資金提供する方法等を計画していたこと。
●今回の攻撃で、イスラエルのロケットはイラン大使館や他の周辺施設を破壊していないこと。亡くなったのは、革命防衛軍将校7人であったこと。それ以外にチームとしてシリア人やレバノン人、ヒズボラのメンバーもいたこと。
●イランは自らの手を汚すことを嫌って、代理勢力にイスラエル攻撃をやらせようとしており、それがシリア、レバノン、イラク、フーシ派であり、イランはこれまでヒズボラや他の代理勢力に何十億ドルもの投資を行ってきたこと。
●しかし、イスラエルはイランとその代理勢力らに勝利するだろうということ。ウクライナ対ロシア戦もロシアが優勢になるだろうこと。それらがあって、エゼキエル戦争が起こることの前提となることetc。(11:36頃)
アミール・ツァルファティは、「---私たちが今 見ているこの戦争が平和で終わり、その後、それがエゼキエル戦争を引き起こして、それは、偽りの 平和で終わります。ですから、まだ通るべき道がいくつかあって、私たちは、今のこの障害を乗り越 えなければなりません。」と語っている。
従ってこの戦いでイスラエルが勝利するまで道のりは簡単ではなく、「安心して住んでいる平和な国」(エゼキエル38:11)となった後に、エゼキエル戦争でマゴクのゴグ(ロシア)にペルシャ(イラン)は参加し、イスラエルを攻撃するというエゼキエル預言の戦争が、その後に繋がってくるのであろうか。
エゼキエル38:3-6、16
言え。神である主はこう仰せられる。メシェクとトバルの大首長であるゴグよ。
今、わたしは、あなたに立ち向かう。
わたしはあなたを引き回し、あなたのあごに鉤をかけ、あなたと、あなたの
全軍勢を出陣させる。それはみな武装した馬や騎兵、大盾と盾を持ち、みな
剣を取る大集団だ。
ペルシアとクシュとプテも彼らとともにおり、みな盾とかぶとを着けている。
ゴルメと、そのすべての軍隊、北の果てのベテ・トガルマと、そのすべての
軍隊、それに多くの国々の民があなたとともにいる。
あなたは、わたしの民イスラエルを攻めに上り、終わりの日に、あなたは
地をおおう雲のようになる。ゴグよ。わたしはあなたに、わたしの地を
攻めさせる。それは、わたしがあなたを使って諸国の民の目の前にわたしの
聖なることを示し、彼らがわたしを知るためだ。
その日がいつになるかは誰にも分からない。イスラエルのような熾烈なテロ攻撃に私達が晒されることはないとしても、あらゆる攻撃に最後まで耐えられるように祈ろう。