脚本家によろしく。 -2ページ目

脚本家によろしく。

だから、それ書いたの私ですって。


手に乗せた雪は、あっという間に溶けてしまった。だから、彼女は自分の髪に積もった雪を観察する。さまざまなカタチの雪の結晶を見ながら、雪がひとつの塵から生まれたことを思い出す。そして、塵が集まって宇宙が生まれたことも。今晩、街中に小さな宇宙が降り積もる。


罪深き者の名は女。罪深きを愛するは男。楽園を追われてもかまわないほど、罪の味は甘美だったに違いない。さらに甘い蜜を求めて、人は交わり進化する。それは神の誤算か、計画か。第9天から、かすかにため息が聞こえる。


花の時期は短い。花咲くうちに輝けと、人は言う。しかし、この花をつける美しい幹、枝葉は目に入らぬようだ。夏は木陰をつくり、秋は彩りで他を魅了していると言うのに。いや、怒るのはやめておこう。花をつけぬ私を懐かしそうに見上げる男がやってきたのだから。