長男はほとんどげっぷが出ない(出来ない?)赤ちゃんでした。はじめての子供で私たち夫婦が慣れていなかったことを差し引いても、十回のうち一回出ていたかどうか。
その時夫と言っていたのが、
「早く自分でげっぷ出来るようにならないかなぁ」
「お座りが出来る頃だから、少なくともあと五ヶ月くらいかなぁ」
なんて感じの会話でした。
実際に五ヶ月が過ぎた頃は、まだ首もすわっていなかったので、私たちが「あとどのくらい」と口に出すことは、あまり無くなりました。それは息子が三歳を迎えた今もです。いつオムツが外れるのか、いつ喃語が出るのか、ちゃんと指差しが出来るのか……考えても仕方ないことなので、考えないクセが付きました。
その中で今回取り上げたいのが「よだれ」。一歳を過ぎてお座りが出来るようになってから、よだれが激しく出るようになり、三歳を過ぎた今もダラダラ垂れっぱなしで、いまだによだれかけをしています。
彼が歩いたり遊んだりするとそこら中によだれが滴り落ちます。
クイックル掛けるそばからポタポタ。
伝い歩きで壁紙にペタペタ。
興奮してドアやテレビを叩いてベトベト。
なかなか気軽には洗えないソファーカバーにべっちょり。
替えたばかりの敷布団カバーにべっちょり。
最初こそよだれが出るようになったことを喜び、床に落ちると必死になって拭いていましたが、それが半年も続くと気力が尽きてきて(日当たりが悪いし乾燥機もないから一日に二回も三回も洗い物なんてできない)、もしかしたらこれから一生長男のよだれを拭かなきゃいけないなんて想像した脳が疲労から嘘をつくようになります。
長男のよだれは……汚くない液体である……
家の外では落ちたよだれを拭いたり、人をお招きするときは雑巾掛けをしますが、普段の自宅ではそのまま……だって汚くないから!
息子の手が臭くてビックリしたり、彼が遊びながら舐めたりするチェーンリングのボトルを久しぶりに開けた時に臭くてビックリしたりして、我に返り、いかんいかんと都度消毒や掃除をしています。
この嘘。
家の中だけのはずだったんですが。
まだ私が妊娠中だった八月半ばごろ、臨月のお腹を抱えて保育園にお迎えに行くと、喜んだ長男はあっという間に私の手をすり抜けて、年長さんのお部屋に突進。
気づいた一人の年長さんの男の子が部屋のサッシを閉めつつ、身体を張って長男をブロック! やっと追いついて息子を羽交い締めにし、「ありがとー」と言って振り仰ぐと、長男が体当たりした男の子の服にべっとりと長男のよだれが……男の子はイヤーな顔……
そこで私がとっさに口にしてしまったのが「ごめんね、乾いたら綺麗になるよ!」
はい、嘘!
自宅だけのはずが……
疲れたとか言ってないで、もっとちゃんと掃除をしようと思いました。
ごめんなさい。